市川稔の米(マイ)情報

人の一生とは

取引先農家さんを訪ねています。

今回は2泊3日の短い時間でした。


都市部の世帯では三世代、四世代という家は少ない。


農家でも最近は嫁さん(そういう言い方も古いか)が家に入らず、他に居を構える人も増えてきた。


それでも、サラリーマン世帯に比べたら同居が圧倒的に多い。


もう、十数年通っている新潟の農家があります。

知り合ってからお互いにそれだけ年齢を重ねたことになります。


とても素敵なお母様ですが、年齢を重ねて認知症になってしまいました。

だんだん進行して行きます。


命あるものは寿命というものがあります。


人間誰でも、


生老病死(しょうろうびょうし)


仏教用語ですが、この4文字に集約されていますね。


避けることのできないこの世での人間の4種の苦悩。生まれること、老いること、病気をすること、死ぬこと。四苦。


このように解説されています。



若い時は気が付かない、

元気な時も気が付かない。


命あるものの宿命です。


出会いがあれば別れがある。



現代日本では「生」も「死」も病院で迎えるのが一般的になりました。


昔は子供は家で生まれ、人は家で臨終を迎えることが多かった。


子供たちも身近なところで「生」と「死」をみていた。


いまは少ない。




「認知症になってしまった母親は家で最後を迎えさせてあげたい」



そう言っておりました。


認知症だから本人はもちろんはっきりとは分からないでしょう。


奥様も息子(孫)も親身になって面倒見ています。



現代日本に一番欠けていることではないでしょうか。


とても嬉しい気分になりました。

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