自分の農場を約900ha持っています。
ここはほとんど日本の品種を作付けしているから驚き。
種籾をどこで手に入れたのでしょう?
今は種籾を自家採種しているようです。
コシヒカリ、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち、きらら397、キヌヒカリ、日本晴、ササニシキなど。
収量は多いもので60玄米換算580kg、少ないもので470kg程度。
土地を貸して農家に栽培してもらい生籾の状態で買い上げる。
生籾水分から15パーセントに換算して40kg籾57,000ウォン。
乾燥調整は精米会社で行うわけですから生産者は刈り取りしたまま持ち込めばよいわけです。
水分15%の籾を白米にした歩留まりなどを聞きました。
現在の為替レートで計算してみます。
なんと、玄米60kg換算すると14,800円くらいになります。
(おおよその価格とご理解ください)
ヒェー、日本の価格より高い。
小売価格は低く低く抑えられているので精米会社の付加価値が低いことがわかります。
ここの会社は日本米を栽培・精米・販売しているので一般価格よりは高いだろうが・・・。
籾サイロも立派なものがあります。
精米工場の主な機械はメイドインジャパンばかりです。
出穂直前の田んぼを見ましたが、密植なのに驚きました。
坪あたり85株ほど植えているとのこと。
日本でも北海道では90株くらい植えますが、東北や北陸でもプロ農家は粗植が常識になってきています。
ちなみに弊社の契約農家は一番少ない人は35株。50株くらいから多くても60株くらい。
日本の教えを話してきました。
「青田を褒めるな」
田植直後に綺麗に見える田んぼは良くないと。
株数も少なく粗く田植えした田んぼは田植直後はみすぼらしいが秋になるとタワワに実った見事な稲になる。
弊社の取引先農家はほとんどそういう栽培方法です。
しかし、これをやってもらうのはなかなか難しい。
韓国のコメ会社の社長も言っていました。
たくさん植えたがると。
量を獲りたいという気持ちが先行してしまうのでしょうね。
日本でも一般的な栽培はかなり密植で指導しているのが現状です。
韓国の生産者価格も早晩崩れるだろう。
グローバル化した現代。農業・農産物の問題はなかなか奥が深い難しいものです。
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杉村 敏夫
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