市川稔の米(マイ)情報

入口と出口

ある、悲惨な話し。

大手コンビニチェーン向けの野菜カット工場をやっていました。
いわゆる下請けです。
商社が元請で、ある中堅食品会社が請け、それを産地の加工会社が作るという構図です。孫請けということになりましょうか。

コンビニ本部から値下げ要求が元請にありました。
実質請ける食品会社は検討の結果その要求には応えれないという結論を出した。
なにせ、一律25パーセントの値下げ要求なのです。

野菜をカットする孫請け工場はその仕事オンリーなのであえなく倒産。

100か0という仕事をしていたのです。

田舎では仕事が少ないからそういう工場を経営していたのでしょうが実に怖い話しであります。

中小企業は大手に依存しては危険です。

リスクを分散することは必要なことです。

販売先なくして生産はありません。
その販売先が会社の命運を握るわけです。

どこになにを、どのように販売するか。
なにがわが社のウリモノなのか。


本日のタイトル。

入口と出口で云えば、出口が一ヶ所しかなかったということになります。

安全な出口をいくつか持つことは大切なことです。

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