市川稔の米(マイ)情報

日本のコメ作り

二日連続で勉強会に参加してきました。

コメ作り農家の集まりです。

初日は兼業農家主体。二日目は大規模生産者とコメ集荷業者の集まりです。

つくづく感じることがありました。

今回は新潟でした。

①新潟は日本で一番コメが高いところ。特別なところであるということです。

②コメ作りといっても、兼業農家のコメ作りと、生計・収入の主体のコメ作りとはまったく異なるということ。

コメ代が高いということは、豊かであるということです。

新潟は東北のコメどころに比べて、1俵あたり少なくても2千円、多ければ1万円以上の差があります。

この差はとてつもなく大きい。

兼業農家のコメ作りは高齢者が多いですね。

認定農業者への区分けのひとつに経営面積を入れました。府県の場合は4ha以上、北海道は10ha以上。

日本のコメ作りを支えるのは兼業農家です

兼業農家で4ha以上なんて少ないでしょう。

そこで 詳しい説明はこちら 通称 雪だるまパンフ 

認定農業者への囲い込みを始めます。

ここで重大な問題があります。

4ページに書いてありますが、認定農業者になるには、生産調整に参加することが要件になっています。

コメの輸入関税を引き下げるのは時間の問題で、例外措置・特別措置にした場合はミニマムアクセスの量を増やすことになり、生産調整の拡大は避けられないでしょう。

仮に、生産調整が一割増え、コメ価格が一割下がったらどうなるでしょう。

9×9=81  どちらかが8になれば72ですね。

売上というか、収入が今より2割減、3割減が当たり前になるのです。

今の単価、収入をもとに経営設計したら足元救われますよ!

担い手を育成するために集落営農を作るという。

高齢化した兼業農家の田んぼをまとめてしまおうというものです。

兼業農家は苦しくてコメつくりをしているのでしょうか?
(生産コストなど関係ないコメ作りではないでしょうか)

楽しみを奪ってしまうように思えて仕方ありません。

集落営農は20ha以上ということですが、その面積の栽培する技術はあるのでしょうか?

機械設備もまったく異なりますね。

日本のコメ作りを支えてきた兼業農家。

これを一斉に切り替えるなんてありえない。


大規模コメ作り農家。

こちらも大きな問題です。

直接所得保障は微々たるもの。
生産調整の更なる拡大。

制度融資ですから認定農業者は必要要件です。



超長期で低い利息。


一見有利に思えますが、これがそうでもないのです。

経営に対する厳しさがなくなるのですね。

歴史が証明しています。


ここは経営判断の分岐点でしょう。

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