市川稔の米(マイ)情報

生産調整とは売上調整

昨日、コメの生産調整が更に増えるのではということを書きました。

生産調整と言えば聞こえが良いですね。

生産調整の目的は?

もう30年以上もやっているのです。

政府が直接管理していた、食管法の時代から延々と続いているのです。

政府にコメを売るということは直接的にはなくなりました。

JA(系統)がコメを集めて販売するというのも全体の三分の一程度でしょうか?

実態は勝手に作り勝手に販売・流通しているのです。

政府の関与が少なくなったとはいえ、政策を決定しますので大きな影響があります。

販売面では一足先に自由化されました。

このブログでも紹介しましたが、消費モニターによるアンケートでは、米屋からコメを買っているという割合はたったの6%でした。

作る方では、生産調整が少なくて3割。多いところでは5割です。

半分作るなということは死刑宣告みたいなものですね。

転作と補助金。

昨日書いたように更に増えます。

生産調整とは強制的に売上をもぎ取られるものです。

それに価格下落であれば、

9×9=81
8×9=72
8×8=64

価格下落の場合は9割を保障するようですから、
みんなでだんだん貧乏になると見れば分かりやすい。

これで経営が成り立ちますか?

作る人は土地が相手だから、辞めて他に行くことなど簡単に出来ません。

日本のコメ作りを支えているのは兼業農家です。

この人たちはコストのことや、コメでの収入などあてにしていないのではないでしょうか?

困るのは東北や北陸などのコメ専業農家です。

繰り返し言います。

政策に乗って、だんだんビンボーになるか、自主独立経営・自己責任でガンバルか選択の時です。



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コメント一覧

hiro
http://blog.livedoor.jp/hiro8042002/
それにもう一つ。

生産調整しながら、産地間競争(早売り競争)をやっています。お米と言う商品は沢山作って沢山売る(買って貰おうとする)のが競争でしょう。大概が、嗜好品で無く生活用品ですから・・・。こんな矛盾に誰も気が付かない。悲しい事です。
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