市川稔の米(マイ)情報

100円ローソン閉店から思うこと

好調と思われているコンビニ業界も内情はけっこういろいろあり。

ローソンは「ショップ99」として展開していた企業に資本参加し08年に子会社にした。

その後店名を「ローソンストア100」に転換。

1100店展開していたという。

今回、その2割超に当たる260店舗を閉店するという。

また、実験を進めていた小型スーパー「ローソンマート」は全39店舗閉店。

3年で500店を開くと発表したのが14年2月だから一年前のことだ。



ここから何を学び取るか?


消費生活者の目は厳しいということ。


魅力のない店は簡単に淘汰されてしまうということ。


安さ、価格勝負の店は小型店はもちろん大型店も難しいということ。


小売業界の革命とは「価格への挑戦」からいつも始まる。


価格というものは最大のウリモノになるからだ。


しかし、価格をウリモノにした会社の末路は厳しいものがある。


外部要因も大きい。


円高デフレ化で業績を伸ばした企業は「円安インフレ」傾向になれば逆風になる。


また、商品のオリジナル性が無い安売りは粗利益の低下に直結する。


店の固定費、会社の固定費というものは容赦なく掛かる。


利益率低くても売上高でカバーする右肩上がりの時代とは根本的に違うのだ。



各地方にあった食品スーパーはどこも経営が苦しい。


NB(ナショナルブランド)商品の比率が高い店ほど苦しい。


お米など典型でありまして。


14年産の米相場下落で小売価格も下落。

スーパーはその相場感の中で価格競争する。


これでもかと、


安く、安く、安く、


ある地域では5kg白米千円切りとか???


どんなに安くても要らないものは買わない。


安くなったから食生活の内容をガラリと変えるものではない。


価格低下に粗利益低下。


粗利益額とは、


単価×数量×利益率


単価下がり、利益率下がれば粗利益額は減る。


それを数量でカバー出来る時代ではないということ。



コンビニでも、オリジナル商品に磨きを掛け、商品力を徹底的に高めて勝負していれば展望は開ける。


小生の会社でやっている「おむすび」「おにぎり」もそうだ。


小売100円のおにぎり、スーパーでは65円や50円もあった。


原価から逆算すれば使える素材はおのずと決まってくる。


安くても「まずい」ものは売れない。


値段を、価格を安くするのは容易く出来る。


しかし、


値段を上げることは出来ても、それを売る、買ってもらう、継続して買っていただけるものを創るのは容易ではない。


だけど、そこに挑戦しなければ。


それには知恵が必要、作戦も必要、頑固たる信念が必要だ。



中小は大企業が出来ないことをやらねば。




それにしても、



コンビニはFCが多いので内情はけっこう大変。



独自性、オリジナル性を磨け。


価値ある商品を創り磨く。


そこに掛かっている。





100円ローソン閉店の記事



コンビニ閉店 NEVERまとめ

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