「やさしいマーチャンダイジング講座」連載コラムを書いている人がいます。
そのコラム、2017年7月号は、
企業間の関係は「取引から取り組み」
その事例として、小生の前の会社との取り組みを紹介してくださいました。
今から40年前。
「あれから40年」というフレーズがありますが、
40年前のことですが、今でも通用することです。
ロイヤルホスト東京1号店。
筆者はその時に店長を務めておられました。
年齢は30歳!
福岡から東京へ転勤。
1977年のことです。
ちなみに、小生は25歳になる年でした(若い!)
まだ、ファミレスは黎明期から成長期に入る段階の時です。
希望に溢れていました。
コラムではこのように書かれています。
顧客とは誰か
取引では販売先企業が顧客、取り組みではレストランのお客様が共通顧客
中略
その中にあって米販売の自由化を進める米卸業者も現れ、何社か商談に来ました。
最初に商談に来たI社の方に私は次のような話しをしました。
「お米の品質はよくわかりませんが、ご飯の品質なら分かります。ロイヤルホストはお米ではなく、ご飯を食べていただくところなので、おいしいご飯を出せるようにしたい」と。
I社は最初に福岡本社まで商談に来て「米よりご飯」の考え方が同じであったことから、I社取引を始めることになりました。
I社によって、ロイヤルホスト店長・料理長会議でおいしいご飯の炊き方、保管の仕方の教育をしてもらいました。
中略
その後も、多くの米販売会社の担当者が来ましたが、そのたびに私は「おいしいご飯を出すためにどうしたらいいのか」と聞きました。
しかし、ほとんどの担当者はその質問にはまともに答えずに米の説明に終始し「おいしいご飯を出すのはレストランの役目でしょう」と言いたげな表情をします。
彼らにとっての顧客はロイヤル社であり、店舗のお客様ではないのです。
I社からはその後、炊飯器の形状の改善や、洗米時の水道使用量削減のための無洗米開発など、広範囲にわたってサポートを受けました。
このような取り組みをするI社はロイヤルホストに限らず、ほとんどのファミレスの納品会社になったのです。
引用終わり。
嬉しいですね。
40年前のことですが、今でもその考えは通用すると思います。
食管法、バリバリの時代。
その中で、当時は自由米、ヤミ米と言われた時代です。
そういう中、地元の米卸から、当時神奈川県にあった弊社と福岡の会社が取引を始めたのです。
すごい英断です。
※外食産業黎明期との出会い 1974年デニーズ1号店、2号店との取引(取り組み)、1975年すかいらーく20号店より取引始まり全店取引に。
1977年、ロイヤルホスト東京1号店取引(取り組み)開始、その後全国の店舗に取引拡大。
1980年代の黄金時代、米取引においてファミレスの7割以上のシェアがありました。
飲食店、外食企業、中食企業ならご飯として、ライスとしてどうやればおいしいもの出せるか。
それを一緒に取り組む。
小売企業、通販企業であれば、どうしたらもっと販売する方法あるだろうか、消費生活者、お客様に喜んでもらう方法あるか。
それを一緒に取り組む。
現在の小生の会社のBtoBはネット通販企業がメインです。
お米の場合であれば、
生産者とそのグループ、弊社、得意先企業が一体となって取り組むというもの。
それを小生の会社では「共創」と呼んでいます。
ともに価値を創造するという意味です。
取引という概念では「おたくはいくらで持ってくるの?」そういうことになります。
取り組み、共創の考えでは「どうしたらもっとお客様に喜んでもらえること」が出来るだろうかとなります。
とても嬉しい出来事でしたので紹介させていただきました。
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