市川稔の米(マイ)情報

錯覚

人は誰でもそうだ。

純粋な消費者などいない。


なんらかの供給者(生産者)であり消費者であるわけだ。


自分や自社が売る立場だと値よくたくさん売りたい。


そういう心理が働く。


自分や自社が買う立場だとよいもの安く買いたい。


そう思うのが普通。



小生はコメビジネスが本業なのでそれにあてはめてみると、


日本中でブランド米というか高級米ばかり追いかけているようにみえる。


需要に合ったもの(顧客が求めるもの)を作るという基本が出来ていない。


日本中で高級フランス料理店をやりたいと言っているようなもの。


実際の需要というのはほとんど


大衆食堂なのです。


牛丼、ラーメン、ハンバーガー、ハンバーグ、焼きそば、おむすび、などなど。


ごく一部の高級米。


その小さなマーケットはよほどのノウハウがないと難しいでしょうね。



コメ作りも規模拡大というか適正規模でないと職業として収入を得られない。


農業や米屋をやっているのではなく、経済活動をしているのです。


高級フランス料理店は大都市でもなかなか成り立ちません。



高く売ることではなく、


普通の人が普通に買える価格で販売して利益が出る仕組みを作ること。


米作りで言えば、


売上とは単価×数量だから、


単価を抑えるなら数量、特に反収をアップさせることが大事。


機械装置は仲間や地域でシェアする。

それによって減価償却費を抑える(投資を抑える)

人員と農地面積の適正規模を目指す。

効率的な仕事ができるように作る作物を決める。


農地によってもかなり異なりますね。


中山間地では土地利用型の生産物は不利。


大都市に近い農業もまた別のやり方があります。


よそより安く販売するからよく売れる。


相場より高く売ろうとするから販売に苦戦する。



高級フランス料理店より大衆食堂の方が支持受けるし儲かるのです。

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コメント一覧

イチゴ一会
決定権は相手が握っている。
どんなに良品であろうとも、買い手が感動し、納得して御手頃な値段でない品物は売れない時代。高品質で高価なものを買ってくれる人は限られている。ターゲットを絞り混み、どれくらいの予算と余暇時間があるのか、弾き出す。サイドメニューやトッピングアイテムを用意してプチ贅沢を演出できよう選択肢を広げる工夫が必要。満足できればお買い上げに繋がる。
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