市川稔の米(マイ)情報

精米工場工事 

小生の会社では自社の精米工場があります。


一時保管する玄米倉庫と精米工場は一体化されています。

お米、特に玄米は高温を嫌います。

一般的にはあまり知られていませんが、晩夏から秋に収穫された玄米は翌年の4月以降は低温倉庫(15度くらい)で保管されるのが普通です。

精米工場はほとんどのところが常温です。

真夏の精米工場は、熱を出すモーターなどもあり外気より気温上がることもあるでしょう。

弊社の場合、5月くらいから10月初めくらいまで24時間空調しています。

8月6日、7日は猛暑でした。酷暑という方があたっているかも。

33度、34度、35度超える時間も。

精米工場の中は外気がそういう温度でも23度くらいに保たれていました。


短時間で工事をやるので投入人員もそれなりに多く。


冷房の効いた現場でしたのですごく喜ばれました。

常温なら、とても2日で工事終わらなかったと言っておりました。



15年以上お世話になったメイン精米機を取り外し。(研削+摩擦 25馬力)


10馬力の精米機を2台並列で運用する。

精米機は弊社も代理店している「タイワ精機」のコメックネオという機械です。

微調整が出来る精米機で仕上がりも良い。

1台は設置してあったので、1台増設してメインで使うことにしたわけです。



タイワの精米機の良い点は、精米の時の穀温上昇が他と比較して低いという点が挙げられます。

お米の精米、特に摩擦式の場合は玄米と玄米をこすり合わせて表面の皮を剥いて白米にするわけです。

精米機の「とう精室」の中に圧力を掛けて玄米と玄米をこすり合わせるわけです。

その具合は実に微妙でありまして。

一般的に、玄米の白度プラス20が白米の適正といわれています。

でも、そのお米の固さなど、微妙に異なるのでオペレーターが仕上がりを見ながら微調整します。



品質向上、食味向上、微妙な変化に対応出来ると思います。



割れたお米とか、小さいお米を選別する機械も一新。(これは前回工事)


9月にメインの石抜機を最新型に交換すれば今回の改造工事は一段落します。



今回の工事のハイライトは精米機から出た白米を運ぶ方式を最新のものに変更したことです。


普通、精米工場のお米を搬送するには「昇降機」というものを使うのが一般的です。

今回は、昇降機ではなく、ステンレスのパイプの中をお米が空気と一緒に搬送されるというものです。

空気搬送は「送り込む」という「圧送式」が多いのですが、お米、特に精米直後の白米は穀温が上がっているので、水分も出ています。


それを、ダメージ少なく搬送するのが大変でした。


新しい考え方、技術でその欠点を克服したのが今回の新製品です。


タイワ クリーンウインド


吸引式を採用しています。

試験データでもお米へのダメージはほとんどありません。


搬送する際も、機械の内部にもお米が残ることはありません。


写真中央のステンレスのパイプの中でお米が搬送されます。



この機械が空気搬送の心臓部です。



精米工場もスッキリ、綺麗になりました。


弊社はタイワ精機の販売代理店もやっていますので見学希望も受付します。


ご興味ある方は「ブログを見たと」事務所にお電話ください。(📞042-799-5115 月~金 9:00~17:00 土日休み)

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