市川稔の米(マイ)情報

家庭内調理から見えること

群馬県での商談を経て強く思うこと。

群馬県はこんにゃく芋の産地として有名。

有力政治家がいるので保護されてきたことも有名。

古い友人に会いました。

こんにゃくを作るための原料をメーカーに販売している会社。

こんにゃくの市場は最盛期1500億円くらいあったそうだが、今は半分以下の700億円ほどだそうだ。

こんにゃく製造する会社も家業的にやっているところ含めて3000くらいあった。

今や500社程度で、上位50社くらいが大半占めているそうだ。


こんにゃく、しらたき。


昔はそれぞれの街に「こんにゃく屋」がありました。

こんにゃくを使う料理を家庭でしていました。

今は、スーパーの売場に「こんにゃくコーナー」があります。

手に取る人は少ない・・・


高齢者はこんにゃくを使った料理を作ることがあるだろうが、

若い世帯ではほとんどやらないだろう。


小生のカミさんはかなり使う、作る方だ。


そういう人はもう珍しいのではなかろうか?


これが、いままで、現在、そして未来を暗示していると思う。



家庭内における調理放棄。


これが進行している。


夫婦ともに働くというのが普通。

一人暮らし世帯の増加。

高齢者、一人暮らし、夫婦だけ。

世帯構成が変わりました。

これからまだ変わる。



お米の世界では全体消費量が減り続けています。


お米を炊く世帯が減っている。


ごはんは食べるがお米は炊かない・・・


今回の案件も「パックごはん」の新商品。

産地銘柄訴求ではない商品。


食べるシーンに合わせて「ごはん」を選ぶという提案。

好みの「ごはん」を買うという提案。



パックご飯市場はかなりの伸び率です。


高齢者、高齢者世帯、独身世帯、そして普通の世帯。

買わなかった人が買うようになって来た。


ここにマーケティングのヒントがあります。


スーパーマーケットは素材を売る業態でしたが、かなり変わりつつあります。


小生、以前から言い続けていますが、スーパーという業態はメーカーが創る価値を壊して顧客を呼ぶ。


価値創造業ではなく、価値破壊業。


どんな企業でも同じですが、価値を創造、価値を創ることが出来ないところは淘汰されて行きます。


価格破壊というのは価値創造ではありません。


原料、製造段階から関わって新たな商品を創り出し、結果して従来価格より安く提供ししかも利益率が高い。


ユニクロやニトリといったSPAと呼ばれる業態がそれに該当します。


スーパーマーケット、これから顧客の要望にどう応えて行くか?



日本人の生活シーンにどう対応するか。


まさに「生活提案」企業にならないといけないということです。


それには、



提案する企業の社員がそういう生活をしていないと分からない。



そして、


女性の視点、感性というものが大事です。


男社会では分からない(笑)



景気が悪いから売れないという発想ではなにも解決しません。


だから、仕事はおもしろい(^^)/

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