市川稔の米(マイ)情報

23,166

2兆3166億円


いったいなんの数字でしょうか?

大企業の売上?

いえいえ、平成25年度農水省の要求額です。

平成24年度に比べ106,6%という高い伸び。


平成25年度要求予算骨子


「省」の世界では予算のことを「わが社の売り上げ」と言うそうな。

日本農業の生産額はおよそ8兆円。

農水省予算が大きいとみるか小さいとみるか?


大きいでしょうな。


長年に亘る日本農業のネガティブキャンペーンが功を奏し国民もすっかり騙されています。


自給率低いから大変だ

農業者の高齢化が進んでいる

後継者がいない

地域が崩壊する

自然が守れない


自給率低いのはカロリーベースという特殊な計算方法。

卵も豚肉もエサが輸入多いので自給率計算では極端に低くなる。

野菜はほぼ国産だがカロリー低いので数字上がらない。

高齢化が進んでいるのは日本国民全体の平均年齢上がっている一部。

高齢者になって農業という仕事が出来ることは素晴らしいこと。

後継者が少ないのは農業で生計立てている農家が少ないこと。

弊社の取引先農家は例外を除きほぼ後継者います。


さて、農水予算はすごいねぇ。


民主党政権で取り入れた戸別所得補償は続行する。

さらに周辺にも予算付けています。


流行語にもなりそうな「6次産業化」は市町村レベルでも応援している。


ただね、

ひとつだけはっきりしていることがあります。


補助金で成長する産業はありません。


沖縄の農家がいみじくも言ってました。

補助の大きな品目ほど儲かっていない。


品目では「米」が典型ですね。

量を作らないようにしている。

相場が下がれば9割補てんされる(減反に協力して基金に加入していれば)

相場上昇した時にも戸別所得補償はあり。

コスト低く抑えている専業農家は笑いが止まらない。



埼玉のある農家の話し。


市川さん、戸別所得補償はすごいですよ。

3年で約1千万円もらいました。

くれるというのでもらっておきますが・・・

残高がそのまま増えたのでトラクターの新車買っちゃいました。



農機も売れているそうですね。



6次産業化もよいが、作るプロと売るプロは別です。

両方出来ればそれはすごいが。


補助金ありきで計画したら痛いしっぺ返し食らいます。


マーケット、お客様がなにを望んでいるか?


かなり違うところで議論しているように小生には見える。



流通に携わる企業も戦略の大転換が求められている。

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