市川稔の米(マイ)情報

総合商社と小売

結論から申し上げますと総合商社は小売業は苦手

もっと言えば、土日働く気があるかということ

なぜ、こんなこと言うのかといえば

ファミリーマートの全株式を伊藤忠商事が約5800億円使って完全子会社に

伊藤忠がTOBでファミマの完全子会社化目指す、JAグループとの資本提携も

1998年に1300億円で株式取得(持ち株比率約30%)

2018年に1200億円投じて株式取得(持ち株比率50,1%)

今年、5800億円かけて100%子会社にして一部をJA全農と農林中央金庫に株式譲渡(4,9%)する

ファミマ買収に合計8300億円投じたことになる

なぜ、そこまでやるか?


日本のイトーヨーカ堂とアメリカのサウスランド社(セブンイレブン)の仲介役を果たしたのは伊藤忠商事だった

1973年のことであります

なので、日本のセブンイレブンは調達面で伊藤忠商事が商社の中では多かった

が、

伊藤忠商事からみれば不十分だったのだろう

詳しくは書けないが、小生はこの頃商社の顧問していていろいろアドバイスさせていただいた時期があります

伊藤忠商事はファミマをグループ会社にしたのでセブンイレブンとの取引はどんどんなくなった

日本の総合商社という業態は世界でも珍しいビジネスモデルで

輸出入の橋渡しをして口銭稼ぐビジネスがメインだったが、

今では事業会社に投資する形でのビジネスモデルが多くなっている

国内でのファミマであれば、仕入の調達に関係することも出来るし、

ATM設置にしろ、POSシステム構築にしろ、店舗建築、メンテナンスにしろ、周辺含めたら膨大なビジネス(
利権)があるわけだ

逆から見れば、正しい競争原理働かなる恐れあり

競争力落ちるかもね


そういうことは、コンビニを利用する一般顧客はそんなことまったく関係ない


美味しいおにぎりがあるかどうか

美味しいスイーツが買えるかどうか

コーヒーが安くて美味しいかどうか

会議室で仕事は出来ても小売の現場で仕事するのとは根本的に違います

一流大学出たエリート集団が商社マン(ウーマン)

小売というのは机上の計算では数字は作れても

実際に売れるかどうかというのは感性に負う部分が多く

だから、創業経営者がいる小売業は強いが、商社や電鉄会社系列とか弱い

そこが難しいところ


コンビニは大手3社の寡占状態だが、飽和状態になった現状からどう発展させるか

難しい舵取りが求められている






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