袋詰めされた白米や玄米から少量のサンプルを抜き出し、DNA鑑定をします。
DNA鑑定のやり方はいろいろあるようですが、穀物検定協会は以下のような内容です。
穀物検定協会のホームページはこちら
これを見れば分かる通りDNA鑑定というのは、ごく少量のサンプルで行うわけです。
さて、精米業者は神経をピリピリ尖らせています。なにせ、DNA鑑定でクロと出たら大変なことになるからです。
中小の精米工場は対策が遅れていますが、大型精米工場では、米が混ざらないよう対策を講じています。それは会社の存続にも影響するほどの大きい問題だからです。
しかし、小生の手元に不思議な文章があります
新潟のものです。
ある米検査機関へ農政事務所が送ったものです。
市町村合併に伴う、玄米検査袋の表示などについてのものですが、その他の項目にビックリする内容があると、ある人が送ってくれたのでした。
それは、新潟コシヒカリとコシヒカリBLが混じった玄米を生産者が持ち込んだ場合はどうするか? というものです。
なんと、その場合は新潟コシヒカリとすると書いてあるではありませんか
一瞬目を疑いました。
DNA鑑定すれば異品種となる米が混ざっていながら片方の品種名で検査するなど・・・・・・
考えられません。
異なる品種登録の米が混ざっている場合、品種名の特定はできるのでしょうか?
不思議、不思議です。
品種検査、等級検査を受けた玄米を米会社は買い入れ、それを信じて製品作りをしているわけですから、元の玄米そのものに混じっていることがありえるということは対策の打ちようがないのです。
DNA鑑定の通常のやり方は、「コシヒカリ」と表示してあればそれを調べるわけで、コシヒカリの可能性が高い、あるいは他の品種の米、いわゆる異品種の米が混入している可能性が高いというような検査結果なのです。
そうしますと、「クロ」という判定になるわけです。
このことがどれほど大きな問題であるか認識していないようであります
希望的観測ではこのことは単なる間違いとして変更されることになりましょう。又、そうなってもらわないと米業界は大混乱が起こります。
17年産が収穫されるまで、まだまだ混乱は続くでしょう。とれる前は混乱しても良いですが、収穫後の混乱はとてつもない影響があることを認識していただきたい
小生は責めるつもりはありません。ややこしいことにしてしまった責任がどこにあるか知れませんが、間違いは訂正すれば良いのですから。
やっぱり、小生が主張している「新潟は新しいコシヒカリに変わりました」と正々堂々やればなんの問題もないと思うのですが・・・・
マーケットの評価は又、別の問題です。
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