市川稔の米(マイ)情報

280円と580円

280円戦争で自ら苦しめている牛丼業界。

大手3社は税込280円で出しているが。

280円は税別にすると267円、消費税8%になると288円になる。

松屋は券売機なのでどちらにしても10円単位。

各社、セットメニューに力を入れて客単価を押し上げようと懸命にやってきた。

冬ということも後押ししたと思いますが、吉野家が始めた「牛すき鍋膳」は苦境吉野家の救世主に。

価格は580円(税別552円)

鍋の下には固形燃料が。

早い安いうまいがウリモノだが、

どうぞ、ごゆっくりしてください。

と方針転換。

前年同月比売上で12月は16%増、1月は14%増

すき家と松屋は1%減なのでいかに牛すき鍋膳が貢献したかわかる。

こんな数字いつ以来だろうか?

たまらず、すき家も580円で始めた。

今や、牛丼チェーンNO1はすき家なのだ。

そのすき家は29か月前年割れが続いている。



小生は牛丼戦争のゆくえをひとつの指標にしている。


円高デフレの象徴でもありました。


280円と580円という価格の差はとてつもなく大きい。


各社同じようなメニューにした場合はどうなるか?

12月、1月のように吉野家だけ売上増というわけにはいかないだろう。


ただ、


牛丼業界が「価格競争」だけではないという証明が出来たことはすごいこと。


気温が上がると鍋というわけにはいかなくなる。

次の一手がどうなるか。


顧客が求める「魅力ある商品」を出し続けることが出来るかどうか。


どんな商品・サービスでも同様ではないかと思います。


まったく違う業界だが、ヒット作を連発し業績急拡大(利益は円安効果がめちゃ大きいが)している、富士重工、マツダにもそれが見えます。


魅力ある商品



昨日、お客様があり、おむすび事業の打ち合わせをしていました。


きゅうさんのおむすびはセットもの多い。


単価の中心は480円。


単価というもの、価格というものはいろいろな意味を持ちます。


いろいろ考えると楽しいもの。



魅力ある商品・サービスを提供できるかどうか。


ですね。

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