それは、
ラーメン屋
先日、ある個人のラーメン屋に入りました。
丁度開店時間の11時30分なので最初の客でした。
店のカレンダーを見ていたら、10月の休みは12日ありました。
ご主人に聞いてみました。
営業日が少ないですね?
ご主人曰く。
「営業時間11:30~14:30の3時間だが、9時に店に来て仕込み、片付けて店を出るのは17:00。」
週休3日、これが限界です。
息子が本厚木駅近くで営業していたが、立ち退きになり、この郊外に移転した。
若い者の給料というか生活費が出ない。
店を辞めるというので、それなら自分がやると、年金暮らしで遊んでいてもしょうもないので。
ひとりでやり昼の3時間じゃ無給だが、そういうわけなのです。
なるほどと合点したのでした。
小生の会社があり、直営店4店舗営業してるのは東京都町田市。
夜間人口はおよそ42万人の街です。
中心街である町田駅(小田急線・JR横浜線)周辺の「原町田」は商業集積地です。
中心街は家賃相場高いので個人商店は少ないかな。
保証金が家賃10か月分とか言われたらお金が寝てしまう。
開業資金は、店舗内外装工事費、厨房設備、電気ガス水道工事などもありかなり掛かります。
資金は1500万とか2000万とか必要です。
ちょいと広い店ではそんなものでは足りません。
個人で開業しようと思えば、家賃の安い郊外になります。
設備投資もそんなに掛けられない。
すると、居抜き物件という選択になるケースが多い。
つぶれた、あるいは閉店予定のラーメン屋の跡に入る。
そうすれば、開業資金が少なくて済む。
そういう考えが多いでしょうね。
小生が見たり、知っているだけでもかなりの数になります。
開業資金の関係で出店出来る場所が限られる。
美味しければ立地悪くてもお客様は来てくれる。
これはそう簡単なことではありません。
そんなに甘くありません。
郊外の場合は、駐車台数や入りやすい出やすいというのが大きなポイントになります。
新規開店した
閉店した
新たに開業した
また閉店した
また、新しい看板の店に
そんな具合で同じ場所で経営者と看板がどんどん変わります。
そこそこの味だけど、わざわざ行くほどでもない
とか、
飲食店の基本が分かっていない
とか、
経営の数字を計算していないというか
ひとりでやる
長時間労働になり考える時間も余裕もなくなる
夫婦でやる
希望に燃えて始めたものの
お客様が来ない、少ない・・・・
こんなハズではなかった
潰れかけているラーメン屋のオーナーが超繁盛店に数日修行に行き、コツを伝授してもらうテレビ番組がありました。
たった数日修行というか教えてもらっただけでうまく行くとは思えないが・・・
その中で、
今まで、一日何杯のラーメンを販売していたのか?
そういう問いかけがありました。
びっくりポンで、一日20杯とか30杯というのです。
ある店では、月間の売上と家賃が同じという店もありました。
大赤字ですね。
給料もらうどころの話ではありません。
続けるほど資金は出て行く。
資金ショートした段階で「THE END」となります。
超繁盛店のオーナーから「一日100杯」目標で頑張れと云われます。
100杯ラーメン売れたらその店は繁盛店。
もちろん、店の大きさ、席数にもよりますが。
ラーメン店で成功するのは結構大変なのであります。
甘くないよ。
小生の会社では「おむすび屋」を展開しています。
駅前商店街
百貨店内
郊外型
どちらもあります。
駅前は家賃高いので面積は小さい。
だけど、お客様というか、人通りはメチャ多い。
百貨店内も人は多い。
郊外では歩いている人はほとんどいませんからね。
駅前商店街の店は一本路地を入った場所。
駅前としては一等地ではありません。
8坪しかありません、店内席数は6席、表に7席ほどありますが、表で食べる人は少ない。
テイクアウトもありますが、イートインの方がずっと多い。
そんな小さな店ですが客数100ということはありません。
もっとあります。
おむすび屋を成功させるのも簡単ではありませんが、ラーメン屋よりは易しいかも。
独立開業は簡単ではありません。
綿密な計画が必要です。
だけど、挑戦して欲しいねぇ。
チェーン店ばかりじゃ全国どこも同じ。
おもしろくない(@_@;)
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