価格形成の「市場」というものが無いので、現状は出来秋に農協が生産者に支払う「概算金」が基準となってしまう。
生産量がとても大きく、コシヒカリではプライスリーダーである新潟の概算金が出ました。
新潟コシ一般JA米13,600円(12,800円)昨年対比+800円
魚沼JA米17,200円(16,200円)(同)+1,000円
岩船JA米14,200円(13,400円)(同)+800円
佐渡JA米13,900円(12,800円)(同)+1,100円
こしいぶきJA米11,300円(9,600円)(同)+1,700円
その他うるち米一般米9,700円(8,700円)(同)+1,000円
一般米はJA米-300円
五百万石(契約栽培)JA米15,000円(15,000円)±0
同(契約外) JA米8,000円(9,000円)-1,000円
こがねもち(契約栽培)JA米15,000円(15,000円)±0
同(契約外) JA米11,000円(12,000円)-1,000円
(概算金は税込み)
注)1~2等格差は、うるち、もち米とも▲1,000円
※概算金とは、正式決定ではなく、農協が独自販売にしろ、全農に販売委託するにしろ、
最終的に売れた金額から経費を差し引いて生産者に支払う代金の一部というもの。
新潟コシは上げないと聞こえてきていた。
が、
上げましたね。
B銘柄のこしいぶきは値上げしたら売れ行きガラッと変わると思います。
概算金とは別に「相対価格」というものがあります。
全農がコメ卸に販売する際の基準価格とでも言いましょうか。
その価格で取引しているとはとうてい思えない。
力の差、販売量の差により相対価格というものは変わるのが当然。
主食用米はエサ米などに流れて生産量は減少。
消費減少が大きいのでそれに対応しなければならないからだ。
主食用米生産量は玄米ベースで730万トン前後だろうか?
おもしろいことが起こっているようで。
農協(JA)が集荷したコメは全農県本部通じて全農に行く(それが普通でした)
農協からみれば、全農に「委託販売」しています。
生産者から集荷する時も、販売委託として預かります。
ところが、農協は全農に出さないで、自ら販売するコメを増やしている。
28年産米は、全農に集まるコメは250万トンの予想だそうで、前年産より138,000トン減少とのこと。
すると、農協自体が販売するコメが100万トンに上るというわけだ。
農協がコメ会社や実需会社と直接取引する場合、価格は公表されるわけではないので分からない。
生産者に精算する時は、すべての条件を入れ込んで平均化するので、個別の取引価格は分からないでしょう。
出来秋には、現物のコメを取引する席上取引というのが行われる。
売り手(集荷業者)
買い手(コメ販売会社)
売り手の後ろにJAがいることもあり?!
現物価格はいくらで取引されるか。
先物市場もある。
相場、相場、相場。
情報として調べるが、小生の会社はその世界から少し距離を置いている。
(秋になって、売り先、仕入れ先を検討しているのではダメということ)
この秋もいろいろことが起こります。
しっかり、情報分析して打つ手を考えましょう。
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