弊社でも契約農家、取組先からどんどん入荷しています
弊社のように、素性がわかるコメ専門に扱っているところは計画的な販売が必要となります
扱える米の数量が決まっているので、余らせても足りなくても困るわけです
今年はまずまずかな
さて、令和5年産のお米は高温障害があります
地域によって影響度合いが違います
弊社は東日本のコメがほとんど
そういう中では北陸、なかでも新潟は大きな影響受けています
米の検査は食味検査でなく、外観品質というか、整粒歩合高いコメが良い米
1等米は整粒歩合70%以上ということになっています
よい年は整粒歩合90(昔の1等米)もあり、80以上が普通です
それが今年は2等米が多い
新潟では3等米や規格外も多いそうだ
新聞によれば、新潟県最大級のJA新潟かがやきでは、1等米0,3%、2等米31,6%、3等米67,3%、規格外米0,8%とのこと
こんなの初めてだろうし前代未聞
弊社の取組先のコメはさすがに3等米はない
色彩選別機にかけて出すところ多いし
聞いた話しでは色彩選別機かけるとどんどん弾かれるので2等米になったとしても数量激減でかえって手取り少なくなるから3等米の方がまだましという
コメは一般的には精米して白米になって販売されます
玄米を100とすると、通常精米では90くらいの仕上がりになります
それを歩留まりといいます
その歩留まりがちょいと経験ないほど良くない
精米というのは、米粒と米粒の摩擦で玄米の皮を剥きます
精米機の構造は出口を塞ぎ搗精室の中を圧力掛けて米粒の摩擦で精米
流す量(流量)と圧力の掛け具合
それによって白米の白度が変わる
専門的なことはちょいと横に置いて
一般的、例年の玄米の精米加減でやると歩留まりがひどく落ちます
もちろんコメによって違いますが、通常歩留まり90前後のものが85とか86とかになる
歩留まり4ポイントも下がればどうなるか?
玄米60㎏あたり15000円と仮定
歩留まり90なら白米単価278円
歩留まり86なら白米単価291円
㎏あたり13円も違います
白米単価291円、逆計算で歩留まり90の玄米なら1俵(60㎏)15714円となる
1俵あたり714円も違うわけです
1等2等の1俵あたり格差、以前は600円だったが、最近はなぜか300円というのもある
歩留まり1%とか2%なら許容範囲でもあるが4%、5%も変わるとえらいことに
普通の米卸が量販店などに卸している価格はギリギリなので簡単に赤字になる
白米にする場合、精米工場の精米技術というか、そういうものがすごく大事になります
弊社でも玄米ごと精米方法変えるよう担当は努力しています
幸い、弊社ではさすがに85になるものは少なく、普通精米で89から87くらいかな
契約農家の皆さんが肥料設計、土作り、水管理に真剣に取り組んだ結果だと思います。
令和5年産のお米は神経使います
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