日本のゴルフ会員権を発明した人はえらい。
人物により「信用」というものを作り上げる。
預託(辞書によれば→金銭または物品を一時的に預けること。)という制度で金を集める。
会員権の売買の際には「名義書換料」というへんてこな仕掛けになっている。
その金額は名門と言われるゴルフ場は高く設定している。
当初始めたその仕組みはバブル経済崩壊と共に崩れた。
預託金より相場が上がれば「紙切れ」の値打ちが上がるので喜んだ。
相場下がればその逆。
預託金には返還できる期日というものがあり、だいたい15年後くらいから始まる。
その償還期が到来すれば値下がりした会員権は預託金を返してもらいたいという会員が殺到する。
ゴルフ場は集めた金でゴルフ場そのものを作ったわけなので余裕資金というものはない。
(バブル期は建設資金以上の金を集め他に流用していたところも多い)
返す金(預託金という預かり金)が無い場合はどうするか?
民事再生法か会社更生法を申請して債務をチャラにする。
ほとんどのゴルフ場がこのやり方で会員の犠牲の上にゴルフ場は存続した。
当然、経営は変わったところが多い。
今度は、ファンドとか姿を変えた金で投資家を集め利益をリターンする会社がゴルフ場会社に投資する。
(投資ファンドが出資するという意味)
借金はなくしかも極めて安く買収するので損益分岐点は低い。
最大手はアコーディア。
こちらの業績をご覧ください。
倒産したゴルフ場を買収し、見事に高収益企業に変身させている。
いろいろ意見はあるが新しい日本のゴルフ場のあり方であることは間違いない。
上場しているがオーナーが変わるかも知れない。
日本のゴルフ場というものは預託金制度という稀な仕組みで始めたところが多いが、
そのまま経営が続いているのはごく一部になってしまった。
時代の波に翻弄されさまよったのだ。
大好きなゴルフだが、ゴルフ場経営となると違った側面を見せる。
これもひとつの勉強なると思う。
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