市川稔の米(マイ)情報

人頼り・行政頼りの姿勢

地方をまわっていると、人口構造の変化、消費構造の変化、産業構造の変化などを肌で感じます。

農業というか、国内農産物の生産は大事だと言いますが、若者が進んで入る仕組みがなければ発展というものはありません。

新規参入のない業界は発展しません。

市町村や農協主体の改善計画はうまく行った事例は極端に少ないでしょうね。

理由はなぜでしょうか?

それは提供側、供給側の理屈だからです。

あるスーパーのバイヤーの話し。

ウチの、ある取引生産者は皆さん金持ちですよ。


高原野菜を作っています。
マーケットが喜ぶことをしています。

収穫後即冷蔵庫に入れて一晩置きます。
翌、早朝にスーパーのセンターに持ち込み。
朝の開店時には新鮮な高原野菜が並びます。

4軒のグループで約4億円の取引があると言っていました。
言い換えれば、4億円の売上があるということです。
1軒平均1億円ということになります。

なくてはならない取引になっているのです。

こういう例もボチボチ出ていますが、まだまだ少ないですね。

弊社でお付き合いさせて戴いている生産者にもそういう「スーパー生産者」も居ますが、全体から見ればごく小数でしょう。

なぜか?

それは、人頼り・行政頼りの姿勢から抜けきれないからでしょう。

補助金や助成金をもらうと人間弱くなります。

一見、有利なはずなのに事実は逆になることが多いですね。

最低限必要な設備から、十分過ぎる設備に変わってしまうのです。

考えに甘さが生まれる。

それが「一事が万事」となるのです。

そんなこと言ったって・・・
ウチの地域はとかいろいろ出来ない理由はあります。

①出来ない理由を10並べよ。

②出来る理由を10考えなさい。

①はすぐ書けるけど②はなかなか書けないでしょうね。


それを考えるのです。

分からなければ分かる人に相談することです。


人頼り・行政頼りの姿勢を捨てましょう!

市町村が、都道府県が、国が・・・


なにもしてくれない。

くれない病

になってはいけませんよ~(笑)


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