専門店では「玄米」がそのままよく売れます。
また、分搗きはなくてはならないものになりました。
スーパーなどでもインストア精米がかなり定着してきました。
店頭用精米機(弊社ではインストア精米機と呼んでいる)が出来ておおよそ20年弱くらいでしょうか。
タイワ精機がさきがけでしょう。
創業社長はとにかくお客さんの話をよく聞いた。
ある時、店の中で精米をしたい。電話の声が聞こえるように静かな精米機を作れないか?
デザイン的にも店に出せるようなもの。
まだ、ヤミ米といわれる時代でした。
顧客の要望を「商品化」するのが一番ヒットする確立が高いですね。
その店頭用精米機「コメック」が爆発的にヒットしたのです。
小生の会社がインストア精米機を開発、販売したのは12年ほど前です。
「こめつき三太」というネーミングにしました。
これも発売時はかなり売れました。(現在は製造中止)
米屋が玄米販売に切り替えたところがたくさんあったのです。
当時は白米販売から玄米販売販売に変えただけで「売れた」のです。
今や、そんなに甘くありません。
弊社では「こめつき三太」に続いてこめつき次郎の発売を始めました。
これは長野の会社と共同開発したものです。
当初の狙いは「コンビニ」でした。コンビニは数が多いのと、将来高齢化社会を迎えて近所のコンビニで搗きたての米が売れるのではと仮定したのです。
この期待は見事に外れました。
ところがスーパーマーケットでのインストア精米がボツボツと始まったのです。
まさに、まったく新しい需要を開拓したのでした。
今まで通算しますとおおよそ700台強世の中に出回っています。
現在では生産も弊社の中で行っています。
この「こめつき次郎」の大きな特徴は
①サイズが小さいこと
幅36cm 奥行き60cm 高さ100cmなのでスーパーの食品棚に入るのです。もちろんそれに合わせて開発したのですが。
②ヌカが散らないこと
精米とは白米とヌカを分離する仕事ですからヌカの処理が大きな問題なのです。
風でヌカを飛ばすのではなく精米部の下に自然落下させる方式。
これもなかなか難しいものでした。
③音が小さいこと
これも大きな特徴です。それまでのインストア精米機は防音という考えでした。
それを構造的に音が出にくいようにしたのです。
簡単に言うと自動車のエンジンを取り付けるように。
そんな「こめつき次郎」は今でもスーパー中心にボツボツと出ている息の長い商品になっています。
今日のテーマ「良きことは教えよ」
インストア精米機は音が小さいというのは大きな売り物になります。
発生した音を外に漏れないように「防音」という発想ではなく「音が出にくい」構造にするのです。音というのは振動ですから振動を少なくする発想であり技術です。
今度タイワ精機から発売されたコメックネオもその技術を取り入れて見事に音が小さくなりました。
また、山形の山本製作所も店頭用精米機ニュースーパーミルの発売を開始しました。
この精米機も開発過程で弊社でアドバイスさせていただきました。
音を消す技術も無料で提供しました。
マーケットではライバルになるかも知れない精米機メーカーになぜ自社のアイデア、技術を教えるのか?
弊社の役割、ポジションはそういうところだろうと認識しているからです。
市場を席捲しようなどと考えていません。
弊社は米の売り方やもっとよい売り方、提供の仕方を演出するために精米機などがあると思っているからです。
全体として市場が広がればよいと考えています。
ちょいとカッコ付けて書いてしまいました。(エヘン)
インストア精米、コイン精米のご相談、ご注文は是非弊社へ。
ノウハウと一緒にお届けします。
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市川 稔
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