市川稔の米(マイ)情報

端境期に混乱

お米の話し。

一年一作の国内の米は生産は補助金がらみで抑制されている。

農業、農業団体、農家には補助金多額に使う。

もっとも、農産物の品目によってかなり違いはあります。

典型的なのは「稲作」でありまして・・・・・

農業で生計立てていない家まで補助金(戸別所得補償)をばら撒いています。

典型的なのは、主食用は10aあたり15,000円の補償だが、米粉用やエサ用に作れば10aあたり80,000円補償されるというもの。



23年産の米が足りないと業界の中では大変な事態になっている。


①全農集荷が全体として前年より1割以上減っている。

②上記の政策などにより減反に従う農家が増えたので主食用生産が減った。

③作況指数ほど実態が獲れていない。

④それぞれ在庫を少しづつ増やしているのでは?

などと原因説があります。


生産は抑制されていますが、流通は自由です。


表示のことや取引実態を保存しておくことなどは厳しくやる。

米トレーサビリティという制度があり履歴を追えるようになっている。


でも、米取引で一番多いのは無償の米。

いわゆる「タダ」の米です。


少しばかりの田んぼで作った米を無償で子供や親せきに送る。

自家消費分としてカウントされている。

小規模だが数が多い。


当ブログでも何度も書いていますが、国内のコメは本来は東から西へ行くものが多い。

23年産は西から東へ移動した米が多い。

これはなにを意味するか?


西の米が先に在庫不足になる。


全農に集まっているのが少ないことも追い打ち。


一年一作の米を一年に分けて食べている。

贅沢に慣れた日本人は、

欲しいものが欲しい時に欲しいだけ買えると思っている。


ひとたび「無い」となるととたんに欲しくなる。


九州の米は品種もいろいろ増えましたがヒノヒカリが多い。

この米は晩生種なので収穫時期が遅い。

九州の米販売会社が一番大変かも。


早場米の宮崎や高知、香川といった産地には当然「買い」が入る。

ないものねだりなのでとんでもない高値がつくだろう。


関東では千葉でしょうね。


勝負は端境期をどう乗り切るかではないでしょうか?


瞬間風速60mくらいの嵐になるかな。

あっという間に過ぎ去るはずだが被害大きいかも知れません。


天候のこと、収穫量のことなど不確定要素あるので予断を許さない。


収穫が一段落すれば当然相場も落ち着くとみる。

不安で高値でも「買い」に入れば痛い思いするでしょう。



以上は一般の話し。




小生の会社では各生産者やグループと年間取引をしているので影響はほとんどありません。

永年の取引を基本に置いている。

目先で動くのではなく長い目でみる。

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