市川稔の米(マイ)情報

商いの極意と家電量販店

昨日放送の龍馬伝はこのブログで1月11日に書いた台本のものが放送されました。

1月11日 商いの極意

モノの価値とはひとつではないこと。
欲しい人が喜ぶ、満足すればそれが価値であり価格であること。
原価プラス経費プラス利益という考えは顧客には通用しないこと。

反対に原価がいくらであろうと、買い手が満足すればそれが売価であり、付加価値であること。

それが商いの原点であり面白さであること。

この極意とは真逆のこと。

近所の家電量販店に行きました。

欲しい商品を品定め。
ネットで情報を集める(今やこれが普通のことに)
メーカーや機能を絞り込む。
そして、価格を調べる。
便利なもので、この一年や半年、一ヶ月というような価格推移のグラフまである。
どんどん新製品になるのでそんなに長い期間ではないが。

その情報を持って、歩いてケーズデンキ横浜町田インター店へ行ってみた。

webで調べるとこんな価格になっていると店員に言う。

その最安値を提示して交渉。

担当者はそんな価格が出ているのですかと自分でwebサイトを調べに行きました。

戻ってきて、確かにそういう価格が出ていますねと言う。

配送無料であること、取付工事無料であること、5年保証が無料であること、クレジットカードOKであること、あるいはweb上の店は信用が(?)が多いこと。

自店のウリモノを必死に解説する。

結果、プライスカードの値段とは別世界の価格に。

月末であること、決算であること、自分の粗利目標はすでにクリアしているので安値でもOKなこと。

なるほどなぁと感心(誰にでもそう言っていると思うが)

それで、ほぼネット上の最安値に近い価格で商談成立。

経営者目線でこのことを見ると・・・

今や、定価というものはなくオープン価格。
実勢相場はどんどん値下がり。
在庫を持てば命取りに。

しかも、販売価格を本部が設定することが出来ない。

売値をコントロール出来なくてどうやって粗利益の総額あるいは率をコントロールするのだろうか?

仕入れ値を常に変動させているのかな。

メーカーは大変です。

価値創造。

価格破壊。

対照的だなぁと思ったのでありました。


追伸
それに・・・
政府が金を出す「エコポイント」が12000点。
平たく言えば12000円分の商品に交換できるもの。
事務処理に掛かる経費は膨大だろうと推測する。
複雑は気分であります。

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