市川稔の米(マイ)情報

市町村が消える?

8月の終わりは山形県は庄内地方に行っておりました。

東京の方が気温低いというおかしな現象であります。

コメの生産者、専業農家であり、コメ農家の集まりで少しお話しをさせていただきました。

米相場下落ショック!

需要の減り方が大きいので供給過剰であることは間違いない。

主食用米だけでこの10年でおよそ90万トン需要減少している。
これからの10年は軽く100万トン以上減少するだろう。
20年後はさらに・・・

そのこととは別に日本の地方のことを考えてみたいと思います。

日本全体で人口減少局面に入ったことはみなさんご存じでしょう。

少子化、高齢化、平均年齢の上昇。

国内消費は減少に転じる。

全体をみればそうなります。


国の成長戦略?


個別の企業は成長したいと考えている。


現在およそ1800ある市町村が2040年には523の市町村が消滅するおそれがある。

「日本創成会議」という民間の機関が発表し驚きを持って迎えられた。


今回、山形県の庄内地方をまわって感じたこと。


2040年なんて、そんな先のことではなく、すでに崩壊は進行しているということだ。


庄内地方は合併で、鶴岡市と酒田市が大きくなり、遊佐町、庄内町、三川町となっている。

人口は減り続け、現在はおよそ28万人強。

高校卒業すると、進学を含めおよそ7割が県外に出るという。

その若者がどれだけ地元に戻るのだろうか?

戻ったとしても、街に近いところに居を移すそうだ。


小生の会社の取引先農家にしても、後継者がいるところに農地は集まり、どんどん規模拡大している。

ただ、問題は集落で1軒とか2軒とかしかいないということ。

集落として成り立たなくなる可能性大きい。


若者が都会に出るということは第一義には「仕事」があるかどうか。

日本の地方に産業が育たないと人は出て行かざるを得ない。


地方で起業する。

企業を経営する。


付加価値を創る。



日本の教育の問題点は中学、高校、大学などで経済活動のことを教えることが少ないことだ。


社会に出たら働き、経済活動の一翼を担うことになる。

公務員志向が強いということは国が弱体化する。


「稼ぐ」

という意識が薄いのだ。



都市部と田舎でいえば、人口流入の都市は限られている。


北海道なら札幌だけ。旭川も函館も流失。

東北なら仙台だけみたいな。

九州なら博多だけとか。


極端に言えば、



東京とそれ以外


そんな感じになっている。



地方の人口流失をいかに少なくするか?


これは国の政策として極めて大きい問題だと思う。


経済人の役割は大きい。




ダイヤモンドオンライン


庄内地方

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