3月は需要期ですね。
国内米需給にゆがみが起きています。
米販売のトップはスーパーマーケットです。
スーパーというのは特売で顧客を引き付けます。
米など購買頻度の低い商品は安い時に買っておくという主婦の心理があるのは当然のことでしょう。
スーパーでの米販売は特売比率が高い。
一般的な現象ですが、安い米の割合が多い。
値頃感というものがあり、買いやすい価格というものがあります。
仕入側からすれば「特売条件」が出るものを売るという側面も。
従って安い米から売れて行くので在庫は少なくなります。
ディスカウントストアやドラッグストアなどは網下米(くず米)をブレンドした更に低価格の米が売れます。
内閣府の食品表示部会で未検査米も産地銘柄表示すべきだという議論もされています。
一方、国内米需要の半分は外食産業及び中食産業です。
こちらも低価格米の需要が圧倒的に多い。
生産と消費のミスマッチが起きているのです。
需要は低価格米なのに生産はブランド米、高価格米を作ろうとしている。
需要に合わせた生産ならば低価格米を生産し利益を出せる仕組みをつくるのが本来であります。
農業にはそういう発想が少ない。
コストを下げるには単位面積あたりの収穫量を上げるのは当然のこと。
一番の生産コストである機械の償却費を抑えるために共同利用を図るのも当然なこと。
売れる米を作るということはそういうことです。
2011年産の米は低価格米が不足しているのは目に見えています。
一方、一般新潟のように価格だけを高くした産地は売れ残る。
これに放射能問題の消費者心理がからむという展開になっています。
以上はあくまで総論としての話し。
個別具体的な戦略・戦術は異なります。
小生の会社では低価格米の扱いはありません。
レッドオーシャンには行かない。
ブルーオーシャンに。
それには普通のやり方ではダメです。
進む道を決めることは重要な意思決定です。
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