「世界のコメ学際研究グループ」代表を務めているのは、鳥取大学農学部教授、伊東正一先生です。
科学研究費により1991年から始まったそうです。当初は世界のジャポニカ米の現状と潜在性を、2000年まで研究していました。
2004年から再開し、今度は「世界におけるコメの消費拡大・普及戦略に関する学術的総合研究」を行っています。
このような地道な研究は、民間ではなかなか出来ませんので、すごく価値があると思います。
せっかくの、学術研究発表の場に、日本のJA関係や、販売業者の参加が少ないことが残念でした。
価値がわかってないなぁー。
前に当ブログでも書きましたが、消費減退は深刻な状況です。
先日、来日した、韓国のコメ関係者の視察団にも申し上げましたが、消費減退が最大の悩みです。
小生が驚いたのは、中国でも消費量が減り始めたという報告です。まだまだ、増えはしないが、減ることはないだろうと感じていたからでした。
なにせ、13億人が一人当たり、白米換算で年間100kg食べているのですから。1億3千万トンというとてつもない数字なので、1kg減るだけでも影響が大きいのです。
世界のコメの90パーセント近くはアジアなので、この国々は日本の技術は重要な要素であると思います。
人口増加は、アジアやアフリカで続きますが、食べる内容が変わってゆき、全体のコメの消費は増えないだろうという予測です。
小生が一番感じたことは、コメを国が管理していたら、消費は増えないと・・・。
コスト競争に打ち勝ち、商品開発にしのぎを削り、競争の中から、切磋琢磨する以外にないと・・。
コメはそれが欠けていたので、小麦製品や、他の食品に負けてしまうのです。
行政の役割とは、公平なルールを提示し、その中で自由に競争させることです。
米粉を使ったパンが少しづつ市場に出てきました。とっても良いことです。
日本人の民族酒である、日本酒の消費が下げ止りません。キチンと造った、吟醸酒や純米吟醸酒はとても美味しい酒で、世界にも誇れるものです。
しかし、高価なコメを30~50パーセントも削ってしまったら、高くなるのは当然です。
焼酎は、くず米で出来るし、泡盛はタイ米で造られるのです。これでは競争になりません。
日本酒用に使うコメは、主食用ではないのですから、特別に計らうべきです。
横流し規制を強化すれば可能だと思います。
水田で、コメ以外の作物作るのはナンセンスです。
これからの最大の問題は「コメの消費拡大です」
これは、民間業者の知恵やアイデア、取組む意欲にかかっています。
小生も少しでもお役に立てればと改めて感じたのであります。
価値あるホームページ
鳥取大学 伊東研究室 http://worldfood.muses.tottori-u.ac.jp/
研究の成果をホームページで発信してゆく。情報発信のあり方も劇的に変化していますね。
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市川 稔
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