市川稔の米(マイ)情報

すかいらーく業態の終わり

すかいらーくという店名の店が昨日最後の1店舗が業態変更のため閉店。

このニュースには小生も感慨深いものがあります。

すかいらーくが1号店を開いたのは1970年。
昭和で言えば45年ということになります。

郊外に専用の駐車場を設けた洋食レストラン。
メインメニューはハンバーグステーキだった。

真空マーケットと呼びますが、そういう店というか業態は存在しなかったこともあり圧倒的な支持を受けていました。

小生がその存在を知ったのはその5年後の1975年。昭和50年のことです。

場所は国道16号線の相模大野の店です。

当時、海老名から県境を超えて町田の団地にコメを売りに行っておりました。
日曜日の朝、トラックの荷台が店舗になるのです。
それはそれはすごい人気でありました。
食管法時代の懐かしい思い出であります。

その朝市の帰りに昼食のために立ち寄ったのが「すかいらーく」でありました。

清潔な店内、キビキビとした接客、美味しい料理、手頃な値段、広い駐車場。

帰り際に名刺を出しました。
店長から名刺をもらいました。

「弊社はチェーンストアで、本部は○○にあります。そういうご用件なら本部でお話を伺うことになります。」

そんな話しであったと思う。

本部に伺いコメの商談をしました。

その時点での店舗数は20。
その時点での目標店舗数は300と聞きビックリ!

そんな時代に取引が始まったのでありました。

一度に炊く量に合わせたパッケージ。
在庫管理を任せてもらい店舗在庫の定量管理。
(発注業務はなし)
コメは時期(季節)により味の変動があるのでブレンドをお任せ戴いた。

時代の波に乗りどんどん出店が決まり、おもしろいように売上も増えた。

会社は活気に満ちあふれておりました。

今から振り返れば「時代」なのですね。

その「すかいらーく」はたくさんの業態を抱え、経営陣も変わり、今では苦しみ抜いています。

サービス産業でもある飲食の店は多店舗化すると難しい。

経営とは時代変化対応業であるとも云われますが、まさにそういう感じを持ちます。

巨大外食チェーンが今後どうなって行くのか。

見守って行きたいと思います。

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