市川稔の米(マイ)情報

北海道 米農家

9月5日午後、帯広からJR北海道で札幌に移動。

帯広始発、スーパーとかち8号に乗車。
在来線の特急電車は風情があって好きです。
2時間40分掛かるので改めて北海道はでっかいどうなんだと。

札幌到着してすぐに打ち合わせ。

その後、きゅうさん札米含めて会食懇談。

札幌はおいしいところたくさんありますが、若い店主の寿司屋に連れて行ってもらいました。
11年修行して独立。

中心街から外れたビルのB1ですが、かなり繁盛しているそうです。
その仕事ぶりをみて「なるほど」と感心したのでありました。

6日は今回の大きな目的であります、米の調達先の視察です。

8時に出発して新千歳空港に16時半に行ければOkというスケジュール。

まわりきれないところもあり、申し訳ございませんでした。


米農家は、地域により、気候条件により、家族構成により、制度により、売り先により、さまざまやり方があります。


どれが良いかということも一概には言えません。


家族経営でやるのか、人を雇用して行うのかによっても大きく変わります。


有機栽培と特別栽培に特化して特別なコメを特別なルートで売りたいというところもあるでしょう。


地域によって、相対的に食味のよいところ、そうでない地域もあるでしょう。

反収も地域によってかなり違います。

だから、一概にどういうやり方が良いということは言えません。

水田だけの経営と畑作との複合もあります。


米の場合は、生産調整という大きな問題もあります。

主食用の生産を減らし、米のだぶつきを防ごうとしています。

エサ米や加工米などに補助金多く配分し誘導しています。


北海道は元々減反率すごく高いので大変なところです。


一軒の農家を紹介します。


水田地帯。

減反には、麦や大豆、蕎麦もありますが、この農家は米一本。


主食用10ha、エサ米10haとシンプルです。


今まで、乾田直播も取り組んで来ましたが、今年は移植栽培を全廃。

いわゆる、田植えをやめたのです。

苗を作る必要がなくなりました。

稲作の工程がまったく違うわけです。

育苗ハウスも不要になります。


二刀流はよくないと自分で判断し、田植機も売却し退路を断ちました。


別の言い方すれば、直播に自信を持ってきたのでしょう。

実際、主食用では食味的にもなんの問題もありません。


エサ米では直播で反収780kgあげたと言われておりました。

今年の補助金ではすべてクリアすると10aあたり15万円になるそうです。

10haなら1500万ということになります。

主食用より手取りが良いというおかしなことですが。

緊急避難的な発想で取り組むのは良いと思います。

「あて」にしてはいけません。


いつまでもあると思うな親と補助金


徹底したローコスト経営。


人を最小人数に、作業時間をどう減らすかということになります。

直播というのはその点では作業時間の大幅カットが出来ます。


小生が訪問した日に「前日納車されたコンバイン」がありました。


ピカピカの新車です。








こんな大きなコンバイン見たことありません。


なんと、12条刈りというもの。


品種も3つだけ(エサ米品種、ゆめぴりか、ななつぼし)

1人作業


だから、コンバインをでかいやつに。


メーカー希望小売価格は2300万とのこと。

実際、いくらで購入したのかは分かりません(笑)



余談ながら、色彩選別機(ピカ選)の新品がありました。

「抽選に当たったから」

聞けば、機械価格の半分が補助金で、残りを機械の償却年数で分割払いでよいというものだそうです。


ひぇ~、ビックリ仰天玉手箱!


タダみたいなものですねぇ。



乾田直販の田んぼの姿はこれ







いろいろなやり方あると申し上げました。


ひとつの例として紹介させていただきました。

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