これは日本のメーカーと大手小売業の力関係を象徴する出来事だと思います。
日本のビールは事実上大手4社の寡占状態。
沖縄のオリオンビールはアサヒ系列になりましたが地域ビールでしょう。
アサヒ
キリン
サントリー
サッポロ
シェアの順番はそうなります。
酒税の関係で正式にはビールにならない原料構成の発泡酒や第三のビールといわれるものがシェア取っています。
ビールでみれば最盛期の4割でしかない。
発泡酒などはPB出していましたがビールは初めてです。
小売価格は税込198円(350ml缶)
198円という価格設定がミソですね。
ご存じのようにビールや発泡酒は数売れるが利益率が極端に低い。
銘柄で買うので安売りの時にケースか6缶で買うのが多い。
ところが、買い物行動に異変が生まれている。
コンビニでその日の分だけ買う人が増えているのだそうだ。
大手ブランドのビールはそんなに安く売れない。
利益が少ないからだ。
輸入の安いビールではイマイチ売れない、満足しない。
国産大手のブランドのものであれば消費者の安心感が断然増す。
メーカーにとっては「諸刃の剣」でもあるのだ。
シェア第四位(最下位)のサッポロにとっては苦渋の決断だったと思います。
14000店を超える店舗で売場として最高の位置に置いてもらえるからだ。
生産性を上げ、物流経費などを最小にして安い納入価格でもやっていかれるようにしているのだろう(実際どうか分かりません)
セブンイレブンのPB比率は55%に達するという。
このまま比率を上げていくとどうなるのだろうか?
注目したい。
レポート
ずいぶん前から小売価格はオープンになっています。
メーカーが決める「希望小売価格」というものはなくなりつつあります。
内需の落ち込み(個人消費)は深刻なものがあります。
大手スーパー各社も数千品目単位での値下げを実施しています。
PB比率を増やして利益率向上を図っています。
メーカーとの熾烈な戦いが始まっているのです。
小生は何度も云っていますが、
中小零細は同じ土俵に上がってはだめだと。
ウリモノを変える
売り方を変える
売れるコトを作る
売れるコトを実施する
そして、単なるモノとお金の交換場所ではないコトをしなければ。
顧客満足を上げる。
不満
不平
顧客の「要望」にどう応えるか。
クレームは喜んで受ける。
普通の商品を普通の売り方、サービスでやっていたのでは早晩やっていかれなくなる。
経済が拡大していた時代のやり方は通用しない。
縮小が進行している中でやって行くには発想を大きく転換しなければならないのだ。
この熾烈な競争が日本の小売・サービス業を更に進化させて行く。
外国人が日本に来て買い物をしたら感動するのだ。
厳しい競争
競争は苦しい
業種を変える
業態を変える
撤退する
あらゆる選択肢を外さない。
そこから次のものが生まれる。
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