米会社のやり方はいろいろあります。
小生の会社ではいわゆる一般米の扱いはほとんどありません。
生産農家、あるいはグループ、集荷業者との取引が大半であります。
米は一年一作。
秋に収穫したものを翌年の秋まで一年かけて販売してゆく。
それぞれの米を販売予想に合わせて数量を決めて行くわけだがそう簡単なものではありません。
余るか足りないか。
お願いして調整していただくこともあります。
それでもなんとかなるものだ。
そのことが「実におもしろいものだなぁ」と思った次第です。
今年もそのシーズンになりました。
過不足はありますが、徐々に新米に入れ替わって行きます。
9月の気温の高さにはほんとうにビックリ。
東北や北陸は平年より平均気温が5度から7度も高いそうだ(9月1日から20日まで)
それでもプロ農家は美味しい米にする努力をする。
苗作りから移植の田植、肥料の量や内容、投入時期、田んぼへの水の出し入れ。
刈取適期での稲刈り。
刈り取った米は籾の状態。
適正な水分にするための乾燥調製。(日本米は高い水分で調整するから美味しい。低温保管という)
玄米にして石抜き(玄米にはなぜか小石が入っている)や近年では光センサーで選別する機械も急速に普及しました。
色彩選別機とかガラス選別機とか言われるものです。
モミ、シラタ、草の実、青未熟、カメムシ被害の着色など選別します。
世界中で農家段階でここまでする米農家はありません。
倉庫に保管しますが、気温が20度や25度になる前に低温倉庫に保管するのが常識になっています。
そういう品質管理をするから美味しい米になります。
弊社の小売ではその玄米状態で販売します。
注文いただいてから精米します。
いわゆるオーダーメイド精米。
保管も大事。
そして炊飯も。
そしておむすび(おにぎり)も。
たかが「おむすび」だが、されど「おむすび」なのです。
実に奥が深いのであります。
昨日、プロ農家向けの月刊誌を発行している会社の社長が来社されました。
弊社の「おむすび きゅうさん町田駅前店」ベンチにて4人で2時間ほど話し込みました。
12月1日、2日東京ビックサイトで開催予定の農業フロンティア2012の打ち合わせです。
日本の米はなぜ美味しいのか?
自然環境に恵まれているからだけではない。
高い意識と技術、あるいは農業機械などすべてが揃って初めて美味しい米になるのだと。
展示会でそういうことも表現したい。
弊社も協力させていただく予定です。
ちょっとおもしろい数字
米をもっと食べて欲しい
日本人全員が毎日おむすび1個分今より食べてくれたら・・・・・
1億2700万人全員が毎日おむすび(ご飯で100g)余分に食べてくれたらどなるか?
玄米ベースでざっくり260万トンになります。
減反どころではなくなります。
おもしろい数字でしょ(笑)
販売事業者の努力をもっともっとしなくては。
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