市川稔の米(マイ)情報

売上が1割減る増える(続)

以下、2020年5月14日のわたしのブログです



モバイルPOSレジを提供している会社が3月、4月の飲食店のデータを

4月はほぼ7割減少という

売上昨年同月対比(エリア別)

7割減というのがどれだけ大きな影響あるか?

飲食店の営業利益率5%程度なのでそれを基準に簡単な計算してみましょう




売上高 1000万円
変動費(仕入)35%として 350万円
粗利益 650万円
固定費(家賃・人件費・光熱費など) 600万円
営業利益 50万円

売上20%減少
売上800万円 変動費280万円 粗利益520万円 固定費600万円 営業赤字80万円

売上70%減少
売上300万円 変動費105万円 粗利益195万円 固定費600万円 営業赤字405万円

売上7割減れば2か月で800万円の赤字になる

3か月続けば1200万円

その後、元の売上にはすぐには戻らないだろうから2割売上減少なら80万円の赤字

アルバイト、パート従業員に頭下げて解雇したとしても利益出せるには届かない


飲食店の数字ですが、変動費比率の違いはあれ、売上減少に見舞われている会社はこういう厳しいことになります


売上が1割減る、上がると利益はどう変わるか?

上記の計算だと売上1割減るだけで50万の黒字が15万円の赤字になります

逆に、売上1割増えたら?

粗利益650万円が715万円になり営業利益115万円になり

売上1割増えると営業利益は2,3倍になります



それくらい売上によって利益は変わります


ちなみに、この例題の店(会社)の損益分岐売上はいくらか?
固定費÷粗利益率   600万円÷0,65=923万円になります



日本の最強製造業であるトヨタが21年3月期の予想を発表

売上2割減  営業利益8割減

売上2割減で利益は8割減

2割売上減って黒字というのは損益分岐売上が8割以下ということ


売上2割減なら赤字にならないというのがすごい

超優良企業です

トヨタ、コロナ禍の「利益8割減」に透ける覚悟




中小企業は損益分岐売上8割という会社は極めて少ないだろう


コロナ問題以前に債務超過でなんとかやっていた会社はコロナ問題で破産に追い込まれた


5月末、6月末にどうなるか?


会社が破綻するというのは大変なことです


破綻の心配がない、給料も減らない、そういう人はその危機感は分からないだろう


緊急事態は地方から解除されるが人の動きは元にはしばらく戻らない


売上が変わると自社の数字がどうなるか?


しっかり計算、予想を立てて対策(できること限られるが)することです

事業存続、まずは資金繰りからです





5月14日から半年以上経過しました


コロナは未だに収まる気配がない


飲食店に時短要請とかしている

人の集まりは自粛するように


影響もろに受けている会社がたくさんあります


上記で指摘しているように売上が1割下がればたいていのところは赤字になります

2割ではほぼ全部赤字になります


売上が下がるということは会社経営にとって重大なことなのです

要請する方はたぶん分かってないね

師走を乗り切って欲しい

1月、2月は季節変動的に売上低い時期だからそれを乗り越えるのも大変だ

重大な局面迎えるところ多いと思う

頑張って欲しい








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