異論が出て決定先延ばしという記事もある。
産經ニュース
原発は悪みたいな雰囲気だが廃炉にしたってそれで終わるわけではない。
福島第一はなぜそうなったのか?
福島第二はなぜ?
もっと揺れがひどかった女川原発はなぜ大丈夫だったのか?
失敗から学ぶこと。
成功から学ぶことも必要。
原発を止めても電気は間に合うからよいのでは?
そういう意見もありますが、コトはそんなに簡単ではありません。
電気を作る「コスト」というものがあります。
現状は火力発電所をフル稼働してしのいでいる。
この増える燃料代だけで年間3兆円になるという。
(企業でいうところの経常利益がぜんぶそれで消えているみたいだ)
すべて受益者である、企業や国民の負担です。
わたしはもっと大切なことがあると声を大にして言いたい。
先月、勉強会で高崎にある、
「独立行政法人 日本原子力研究開発機構 高崎量子応用研究所」
というところを訪問しレクチャーを受けてきました。
日本原子力研究開発機構は全国に11か所ほど拠点があり研究している。
原子力というのは原発だけに限ったものではありません。
資料によると、日本における放射線利用の経済規模は、
放射線利用総額(平成17年度)
8兆9千億円
原子力エネルギー利用総額 4兆7千億円
放射線利用総額 4兆1千億円
内訳は、
工業利用 2兆3千億円(半導体1,4兆、設備5千億、減菌2千億、加工1千億)
医学医療利用 1兆5千億円 (がん検診、画像診断、放射線治療など)
農業利用 2千8百億円 (突然変異育種、害虫駆除、食品照射など)
こんなところにも。
注射器などの減菌、空港の手荷物検査、食品照射、品種改良、ラジアルタイヤ、発砲プラスチック、がん治療、レントゲン検査、ボタン電池などなど。
原子力エネルギーとそれ以外の民間活用が同じくらいあるのです。
伺ったところ、この技術は世界トップレベルだそうです。
身近なところではラジアルタイヤ製造に大きな役割果たしたとか。
原発は原子力技術の塊りでもあります。
使用済燃料をどうするか?
スエーデンでは住民の大部分が賛成し処理を行っています。
見学もできるようになっている。
日本も問題を正面から隠さず議論する必要がある。
問題を先送りする悪い習慣が日本にはある。
今ある原発をすべて止めろというのはあまりに無謀。
原子力村がすべて内々でやってきたというのなら、その統治機構を変えることが重要であって、
すべての原発を止めろというのは知恵がなさすぎる。
国民経済に与える悪影響
国力の低下
技術の継承
とてつもない大きなことがからんでいます。
単純に原発ゼロ決定したら日本はどんどん沈没して行きます。
冷静な議論になることを望みます。
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