経済規模は拡大しているのだ。
それは、日本国内だけでビジネスしているのではないからです。
世界のマーケットを相手にビジネスをしているわけです。
代表例を挙げれば、
ファクシミリや薄型テレビ、デジタルビデオカメラ、デジカメ、あるいはクルマなどもそうですね。
キャノンなどは輸出の比率がものすごく高い。
好調なマツダも輸出比率が8割に達する勢いだとか。
山形で農業関連(収穫後に使う機械。ポストハーベストなどという)の機械を作っているメーカーに行きました。
日本の農業機械メーカーも海外比率を増やしている。
社長の案内で工場の中を視察(といえるほどのことではありませんが)させていただきました。
まず第一に工場内が整理整頓されている。
段取り8分と云いますが、組み立てに必要な部品が専用のカートに載せられ、必要な数だけ目の前にあるわけです。
女性従業員が多いことも目につきました。
リーチ式のフォークリフトを自在に動かしています。
従来はベルトコンベア方式で生産している工場が多かったですが、最近ではセル方式と呼ばれる方式に切り替えている工場が多いですが、見学させていただいた工場も採用している。
これは一人もしくは少人数のチームで最初から最後まで組み立て生産を行うものです。
これで生産性は飛躍的に向上しましたね。
実は、弊社でもインストア精米機こめつき次郎という機種のみ社内生産しています。
ここでも一人で最初から最後まで組み立てを行います。
ベルトコンベア方式はアメリカでT型フォードを組み立てる際に活躍したことが有名です。
ベルコン方式は同じ工程を繰り返し行う作業です。慣れればあまり考えなくとも作業ができます。
しかし、仕事ができる人間は単純作業の繰り返しですから楽しくありませんね。
護送船団方式のように一番遅い船にスピードを合わせなくてはいけないわけです。
セル方式はモノを作る楽しみがあることではないでしょうか?
有名な話し。
レンガを積んでいる職人に聞きました。
あなたはなんの仕事をしているのですか?
オレはレンガを積んでいる。
別の職人に聞きました。
あなたはなんの仕事をしているのですか?
私は教会を作っている。
同じ仕事をしていてもどちらが楽しいでしょうか?
あるいはやりがいがあるでしょうか?
セル方式は日本人に合っているのではとも思います。
日本経済は中小企業が支えていると申しましたが、ひとつひとつの部品の精度が良いから完成品もよい製品になるわけです。
高価な工作機械を導入してもそれを扱う人の意識の差が出ます。
そんな日本のモノ作りの強さを維持して欲しいと思ったのでありました。
good!
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市川 稔
北のあざらし
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