市川稔の米(マイ)情報

「米流通」現場から

収穫の秋は「米」も例外ではありません。

今年、平成20年産米は全国的に見れば豊作で作況は102となりました。
生産地の方々に聞くと若干様相は異なることもあります。
ひとつには収穫量の算定が現実のものではないこと。
米は籾状態で収穫し脱穀して玄米になります。その際に選別機に掛けます。
網目というものですが、弊社で取引させていただいている専業農家は1,9mmが多いかな。
検査を受けるには1,75の網ならOKとのこと。
収穫量の算出は1,75mmで調整した玄米の量だとか?

どなたか知っていたら教えてください。

いわゆる網下という玄米は1,9mmの網で落ちたお米。
これを再度1,75mmや1,80mmの網に掛けて残ったお米のこと中米という。
1,75mm以下の米はいわゆるくず米。

これで収穫量はかなり違ってきます。



米はいつまでたっても「官」の手の内にあるように思えます。
もうひとつは「政治」の手の下にもあるように思えます。

しかし、現実はまったく自由な動きをしていることも事実であります。

このブログでも何度も取り上げていますが「コイン精米所」というものが全国に2万台以上あると言われています。

小生の会社でも販売もしていますし自社で経営もしています。

10月は新米がど~んと出てくる季節ですからコイン精米所は大繁盛です。

小生の会社では直営で4ヶ所ほど運営しています。
先月ひと月でどれほどの玄米がコイン精米所に持ち込まれたのでしょう?

なんと、約44トンもの玄米が持ち込まれました。

1ヶ所あたり大型トラック1台分の玄米が精米されたことになります。

ビックリですね。

大半は産地から無償で送ってもらった玄米が多いようです。

生産地でのコイン精米所は過当競争気味ですが都市部はまだまだです。

11月は消費地の大型精米工場から出る「米ヌカ」が激減します。
一番売れない時期なのです。

原因は産地から大量の玄米・白米が消費地に入ってくるからです。

埼玉の某所では一ヶ所で40トンもの精米が行われるコイン精米所があります。
とても1台では無理なのでコイン精米機を2台並べています。

流通の問題や生産の問題、あるいは表示の問題など「会議室」でいろいろ討議していますが、それらとは無縁の流通が全生産量の半分くらいあるのではないでしょうか?もっとあるかな?


現実の流通とはそういうものです。


現場を見ましょう。

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