市川稔の米(マイ)情報

ファミレスの苦戦

かつてファミレス御三家と呼ばれた時代がありました。

すかいらーく、ロイヤルホスト、デニーズ。
当時は郊外に駐車場併設の洋食レストランなど存在しなかったのです。

専門用語では「真空マーケット」などと呼びますがまさに「新たな需要を開拓」していったのです。

70年台から80年台はあらゆる産業が伸びて行きました。

その時代はそれが当たり前に思えてしまうから怖いものです。

米の消費もそういった新たな外食チェーンや中食チェーンといった新しい勢力がぐんぐん伸ばしていったのです。

小生も以前経営していた米会社はそういうチェーンが最大のお客様でありました。

ところが・・・・・

業態的に言えば「ファミレス」は11年連続売上が前年割れを記録。
この数年は二桁になってきました。

直近ではガソリン値上げを受けてさらに減っているようです。

小生思うに、

ガソリン値上がりは確かに影響あるかも知れませんが、消費構造の根本的な変化が一番の原因ではなかろうかと。

年齢構造の変化が一番大きいのでは。

もうひとつ。

アメリカ型チェーンストア経営の行き詰まりかな。

テーブルレストランであれば「サービス業」であるわけですが小生にはあの「ドリンクバー」なるものが理解できない。

レストランに行き「水」も「コーヒー」も自分で作りテーブルに持ってくるとは何事か。

サービス業であることを放棄しているようにしか見えない。

CK(セントラルキッチン)で下ごしらえをし店舗での調理を出来るだけ少なくする。人件費を節約するためだ。
人件費と言ったって正社員ではなくパート・アルバイトが主流なのに。

レストラン、食堂はそこで調理すること「そのことに」付加価値があるのであってそれを放棄したらパッケージを取り除いたコンビニ商品と同じではありませんか。

時代は変わった。

効率一辺倒でものすごい利益をたたき出す業態は受け入れにくい時代に。
社員を長時間働かせ休日も少ない。
それでは人材は育たない。

中食はさらに伸びるだろう。

最近は「内食回帰」などと報道しているが小生はそうは思わない。
一度便利さを享受したらそう簡単に戻れない。

家庭、家族崩壊が最大の原因。

家族団らんで朝ごはんをあるいは晩ご飯を囲むとはどれだけのパーセントだろうか?

25歳から35歳までの女性の有職率は66パーセントに上るそうだ。

結婚しても子供は一人か二人。
子供いない夫婦も多い。

食事を作る単位が変わってしまったのです。

素材販売するスーパーは構造不況業種。

どんなに安くとも必要ないものは買わないのだから。

消費構造の変化をしっかりみていないと。

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