平成で言うと22年産米から「戸別所得補償」が始まった。
22年産米相場は値下がりした。
1反(10a)あたり15,000円という所得補償(主食用米)
22年産米値下がりはその分ではないかということでありました。
仮に1反8俵とすれば15,000円÷8俵なので1俵あたり1,875円。
これは意外と大きい数字なのです。
ところが、
H23年産、H24年産と2年連続でかなり相場が上昇しました。
戸別所得補償は基準値より値下がりすればその8割は補てんするという決まりがあります。
ところが、値上がりした場合でも同じ金額の戸別所得補償があります。
値上がりしたのだから補償は必要ないと思うのですが・・・
(もちろん、どの金額を適正とするかで見方は変わります)
戸別所得補償政策は思わぬ副産物をもたらしました。
それは、
減反政策が結果として守られることになったことです。
飼料米、米粉用米なら反8万円。
飼料米で藁(わら)も活用すれば+13,000円。
都合93,000円が作るだけで補償されます。
加工用米は20,000円。
産地に行きいろいろ話しを伺うと生産調整というのも実に巧妙にセットされていることがわかる。
23RY(RYとはライスイヤーで11月から10月をいう)は春先から一般米相場は上昇。
24RYは現在進行形だが、3月頃までの強気はすっかり影を落とし6月から急落。
7月現在、下げ止まりの感じありますが「買い」が極端に弱い。
「売り」がいくら値下げしても米会社は「買えない」ほど予定数を持っているのだ。
今月には早場米が収穫される。
米というのは一般市場では古米は値が下がる。
ワインのように「ビンテージ価値」が上がれば良いがそうはならない。
24年産米は消化が先決で相場が下がろうが「買える」米会社は少ない。
そんな中、もう新米の足音が聞こえてきました。
宮崎コシヒカリが先行指標になります。
1俵16,000円くらい欲しいところのようでありましたが、今現在関東着15,000円を割るところで打診があるそうな。
超早場というのは高値価値があるものでした(その年により異なるが)
出始め相場よりその後は値が下がるのが普通。
1俵1,500円くらい下がってもおかしくない。
7月終わりには千葉早場米が出ます。
7月6日梅雨明けの今年は収穫も早いかも(刈取り時期の天気で変わる)
さて、どんな相場になるのでしょうか?
一般的な予想は安値ですね。
23年、24年と相場上昇したのは需要が強いからではありません。
小生に云わせれば「米相場」はバブル状態でありました。
相場が下がって初めて分かることがあります。
米会社はこの数年相場に振り回されて大変なことになっています。
米屋の廃業も加速しています。
6次産業化とか農家をおだてていますが、それに乗っかって借金したところは皆苦しんでいます。
地元の直売所で販売する程度の6次化であれば問題ないが、農家が流通、加工、小売すべて行うことなどごく一部の能力高い人に限られます。
小生の会社は一般相場から離れたところで勝負します。
それにしても25年産相場は波乱の幕開けになりそうです。
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