日本のコメの話しです。
一年一作が普通でしょうね。
18年産のコメが各地で収穫の時期に入ります。
価格の決め方が難しいことになりました。
生産者が農協などへ販売委託する価格。
農家の庭先で現金で取引される価格。
生産者も玄米での販売でも、大型トラック1車単位の取引と宅配単位でも変わりますね。
コメ会社が仕入れる価格もいろいろ。
なにせ、品種と等級だけが特定されているだけなので実際に食べて美味しいか美味しくないかは分かりません。
経験法則的に分かっているだけですね。
同じ地域でも栽培方法によって異なります。
愚直に土作りをし、有機質肥料を研究し散布時期も考慮。
微生物と友達になるようなスーパー農家も居れば、化学肥料一発材で済ませる人も「同じ地域のコメ」です。
コメ会社の仕入もいろいろ選択肢が増えました。
従来の卸売会社が入札で玄米を買い、それを小売店に玄米で卸売する。
こういう従来の常識であった取引がどんどん減り、それ以外の取引が増えているということでしょう。
農協が生産者から玄米を預かる際に支払うコメ価格。
これを「仮渡金」と呼んでいます。
呼んで字のごとくです。
仮に渡すお金です。精算は翌年か翌々年になります。
これではコメがいくらで売れたのか計算ができません。
それでもやってこれたから不思議です。
これだけ価格が下がるとそうは言ってられません。
今年も昨年より仮渡金を下げるところが多いですね。
これらの話しは「生産側」「供給側」ことです。
消費側、マーケット側から視ると異なった視点があります。
ピンとキリと言いますが、中間が難しくなった。
価格的には新潟コシヒカリが高いコメの代表ですが、スーパーなどで新潟コシヒカリのような高いコメが以前より売れなくなったのだ。
全農や全米販(コメの販売会社の団体)の取引数では激変が起きた。
17年産米ですが、
コシヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまちの3大銘柄がなんと25万トンも減少。
安い北海道米や、同じく安いヒノヒカリなどが大幅に増えた。
安いコメから順番に売れてゆく現実があります
これはゆゆしき問題ですね。
おいしいコメ(ご飯)を食べたいという意識が薄い人が多くなったのでしょうか?
いろいろな食べ物はけっこうこだわるのにコメにはこだわらない人が一般的に増えたのでしょうか?
小生は販売側にも問題あると思います。
もっともっとコメ食、コメ文化の素晴らしさを訴えていく必要があると思う。
価格の決め方も難しいこといろいろあります。
販売価格もいろいろです。
価格というのは「売り手」と「買い手」が納得する価格でしょう。
売る側は値良くたくさん売りたい。
買うほうは良いもの安く買いたい。
そう思っているのではないでしょうか?
結局のところ買う人の満足感でしょうか。
その大きな要因に価格があるのでしょう。
小生は価格以外の「売り物」をいかに磨くかということだと思いますが、そんなに簡単な話しでもありません。
大きな流れをにらみつつ、個々のやり方戦略戦術を磨いてゆくことでしょうね。
価格の決め方は難しいものです。
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komikomi
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