市川稔の米(マイ)情報

汗をかき働く尊さ

東日本大震災、巨大が地震が発生した。

地震による被害は驚くほど少ない。

巨大な津波が沿岸部を襲い尊い命を奪い去った。

未だ行方不明の人もいる。

福島県と宮城県沿岸部に原発が三か所ある。

F1という福島第一、F2福島第二、そして東北電力の女川原発。

その中で東電のF1が予備電源をすべて失いコントロール不能になりいわゆる原発事故を起こした。

震災による死者・行方不明者は18,490人。

原発事故、放射能で死んだ人はいない。


今回、自分の目で周辺の様子を見に行きました。

帰宅困難地域は規制があり、通行証がないと入れない。

一時帰宅が許される地域もあるが、住めない家、生活出来ない家は意味がない。

避難している。


福島で聞く話しはいろいろあり・・・

避難している人は一人一ヶ月あたり10万円のお金が現在でも出ている。

避難を余儀なくされている地域の土地や建物は買い取りが進む。

一軒、8千万とか1億円超えも。


福島県との県境に那須という地域があります。

皇室の牧場もあるし、避暑地としても人気あり別荘もたくさんある。

ここに移り住んだ友人がいます。

線量高いこともあり別荘地の相場は暴落。

だけど、福島県ではないので一部除染とかは入るが補償はない。

暴落して安くなった別荘を避難している人が購入し近くに住んでいる。

5人家族なのでもらっているお金は・・・。

働いて収入が入ると減額されるので働かない。

なにもすることがないのでブラブラしている。

これはこれで辛いものがあります。

好きでやってるわけではないから。



一方、わたしが見てきた帰宅困難地域に隣接というか近くの地域で生活している人はどうなのか?


住んでいない家もかなりあった。

生活している人もいる。

商売している店や会社もあるが開店休業状態。


経済活動は不能でしょう。


こういう地域の人が一番大変ではなかろうか。


一方、福島県というだけでさまざまな補償がある。


お米で云えば、自家用米も含む全袋放射能検査をする。

生産者が検査場に持って行けば荷降ろしして検査しまた積んでくれる。

生産者に運賃として1袋200円。

千袋で20万になる。

JAや集荷業者には無償で検査機器が導入され検査する。

1袋400円超の手数料が入る。

これはかなり大きな金額です。


また、福島県に限り、平成21年の米価格より下回れば補てんがあるという。

ナラシ大作とかの制度とは別。


聞けば驚く話しがたくさんある。


原発の再稼働は遅れに遅れ、経済産業大臣によれば、原発停止により輸入の天然ガスや燃料は毎日100億円だという。


原発怖い怖いという論調多いが。

なぜ、F1だけがああなったのか?

F2と女川はなぜ事故が起きなかったのか?

そういう検証の方が大事でななかろうか?

そもそも、放射能が人間に及ぼす影響はどういうものか。

大量に浴びればアウトは分かるが少しなら影響ない。


その「少し」の数値はほんとうなのか?

その数値によりとんでもないお金が使われ続けている。


こういうことを書くのは難しいことだが。


自分の金ではなく人の金。

モラルハザードが一番怖い。


汗をかき働けることがどれだけ尊いことか改めて感じ入った次第であります。

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