市川稔の米(マイ)情報

部分と全体

新潟コシヒカリBL問題について、いろいろ意見を述べていますが、これは日本の米作りというか、日本米のトップブランドとしての「新潟」を考えての発言であって、自社の経営とはイコールではありません。

全体の話しではない、部分の話しとは自社のことです。

小生が経営する会社で取り扱う「米」は、作り手がはっきりしていること、作り方も特徴があり、トレースできることや、なによりもおいしくなければなりません。

ブランドは銘柄でなくて、個人の名前であり、グループの名前です。

全体の話しですと、○○産コシヒカリのようなことになりますが、ハッキリ言えば、一般の新潟産コシヒカリより安くて美味しい米を作る生産者はたくさんいます。

また、そういう米を取り扱っています。

最終的にそれを受け入れるかどうかは、お客様(消費者・ユーザー)が決めます。

米のように、極めてリピート性の高い商品はそれが顕著です。

簡単にいえば、「固定性のお客様がつくかどうか」そこにかかっています。

新潟でコシヒカリを栽培している生産者とも、もちろん取引がありますが、一般の新潟コシヒカリより数段美味しく、栽培方法も特別栽培(減農薬減化学肥料栽培)です。

これも、銘柄より○○さんが作ったお米として評価を得ています。

一般的にスーパーで売られる米は、○○産コシヒカリが幾らとなっています。

年間何十万トンの取扱いだろうと、米の仕入価格はそんなに変わりませんし、数量が多ければ多いほど、JAのカントリーの米になります。

カントリーの米は小さな兼業農家の米の集合体です。平均点の米にはなりますが、感激するほどの美味しい米にはなりません。

そこに、弊社のような「米専門会社」が成り立つ余地があるわけです。

これからも、米作り生産者と共に特徴のある「小さなトップ企業」めざしてゆきます。


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