市川稔の米(マイ)情報

討論会を終えて

日本国は国債を大量に発行して運営している。

国の債務としておよそ1千兆円とか。

バランスシートとして見れば資産もあるので純粋債務ではない。

ことさら国や地方の借金を大げさに取り上げ不安を煽るやり方は常套手段だが。

国が債務者であれば、債権者はどこの誰か?

今は日銀が国債を買っている。

金融機関が国債を保有しているが、それは国民のお金だ。

突き詰めると、貸しているのは国民で、借りているのは国という構図。

良く出る話しは、インフレにして借金を事実上棒引きにするのではないかということ。

インフレ、スーパーインフレ、スーパーの上のハイパーインフレ。

意図的に行うのは極めて難しい。

そうなれば、年金積立の価値もいっぺんに消えてしまう。

たとえば1万円が千円の価値になるということ。

でも、そういうことは明治以降何度かあることも忘れてはならない。



さて、前置き長くなりましたが、講演会、討論会を行い一番感じたこと。


それは、




過保護からはなにも生まれない




ということ。



農業政策で見れば「コメ」がその典型であります。


20年以上前になるが、コメは絶対に守るとしてきたがガットウルグアイラウンドを受けて一部風穴を開けた。


それは、コメの部分開放ということでミニマムアクセスという制度で国家貿易でコメを生産量の一定割合を輸入するというもの。

不要なコメを輸入し続けている。

役所の仕事を増やしているだけ。


国内ではその対策費用として6兆円が8年間でばら撒かれた。


それでなにか変わりましたか?

競争力がつきましたか?


最近では、農業者へ直接所得補償もあります。


自公政権になり補償のやり方を変えています。


米粉用はどうなりましたか?


新規需要米?


新規のマーケットを役所が作れるわけないでしょ。


民間がしのぎを削って競争して需要を刺激し必死でやっているのです。


今度はエサ用だという。


人間のエサより家畜のエサ用を作った方が反収(面積あたりの収入)が高いという馬鹿げたことに。

エサ米を作れば最大10aあたり13万になるという。

国が負担するという。

自分の金じゃないから。


そんなことは長く続くはずはありません。


今の農業者は制度に詳しい人が得するみたいな・・・


どこを向いて仕事するのか?


役所が好きになってはいけません。


マーケットを見て仕事しなさい。


顧客を見て仕事しなさい。


買ってくれるところを観て仕事をしなさい。


販売単価高い=儲かる

そう単純ではありません。


高級料理店のように販売単価高いことろが儲かるかと言えば一番経営が難しい。

単価が高いのは逆に難しいのです。






農産物でも何も補助がない産品が競争力を付けます。


補助したり守ったりしてきた農産物が一番競争力がありません。



最近気に入った言葉


ある本の題名ですが、


「家業」は継いでも「事業」は継ぐな


事業は時代と共に変わっていかねばならない。



農業という家業


商店や中小企業という家業



同じです。

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