市川稔の米(マイ)情報

規模を追うな

コロナ禍で状況が一変しましたね

売上減少した会社には特別融資が行われています

顧問税理士と話していて

顧問先も特別融資受けた会社たくさんあると

銀行が熱心で、取引が無い会社に出向いて新規案件で特別融資しているところもある

売上5%以上減少という条件で、神奈川県は4千万円、東京都は8千万円の上限

利息1,8%と高い

返済据え置き最長2年

3年間は保証料(保証協会の保証料)、利息負担なし

代表者の保証人はあり

詳しくはこちら

銀行は保証協会が保証してくれるのでノーリスク

金利は1,8%と高いのでウハウハ

借りる会社も通常の取引枠とは別なのでこぞって借りる


でもここに問題が


コロナで売上急減して赤字が続いていればどうなるか?

ニューマネーは赤字で運転資金枯渇するのを防ぐために入れたとすれば

赤字では返済原資生まれない

業績回復してからということになりますが

これはけっこう大変なことで

特別融資受けて一時をしのぐ

従来の借入金は返済を続けて行き

2年、3年後に従来プロパーで借りていた融資残高減る

その時に借り換えをお願いするとどうなるか?

特別融資は別物なので

会社の業績が思うように回復していないとなれば・・・

銀行はニューマネー出すことを渋る可能性あります


3年後が怖いというのはそういう意味でありまして

会社は資金さえまわれば存続出来る

だから資金繰りは大事


そこで、今日のタイトル

規模拡大するとどうなるか?

設備投資の金額も大きくなる

業種、業態によっては運転資金の金額も大きくなる

個人経営の場合ですが、代表者が全責任を負うことになります


小生は経験があります

もう26年も前のことですが、金額の単位が億なので

10億、20億となれば個人でどうすることもできない

逆に1千万以下なら友人とか親戚とかから借りて迷惑掛けることもある

金額大きいとそういうわけにはいかないので逆に良いかも知れないが


なにが起こるかわからない時代


巨大地震の恐怖もある

猛烈な台風も怖い


会社は成長させるばかりが良いとも限らない

適正な規模

借入とのバランス

市場の将来性

自社の強みと弱みを知る

後継者問題


いろいろ考えておかねばならない


規模拡大は目的ではない


ここは慎重に





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