補助金返還というもの
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NHK NEWSWEB
大潟村という地方自治体が取り組んでいるもの
販売を担当していたひとつの会社が事実上倒産し、計画通りの事業を行えなくなった。
それで村が肩代わりして受け取った補助金を返還するというもの。
新規の事業計画で計画通り行くなんてほとんどありません
ましてや、商品そのものが新規のもので、新たな需要を開拓するということは極めて大変なことだしリスクが大きい。
コメは粒で食べる主食用米需要が減り続けているので粉にして需要を創る
米粉はそんな大きな期待を背負って全国各地で始めました。
が、
ほとんど売れていません。
農水省調査 日本農業新聞
小生は米粉が期待を集めている時にこれは難しいよと言っておりました。
食の世界で新しい食べ方を創るのは至難の業です。
それを、官主導、補助金ありきで進めたのだからうまく行くはずがありません。
水田を活かし主食用以外需要のコメを作れば補助金が大きく出ます。
米粉用は人間が食べるので強制は出来ません。
牛、豚、鶏に与えるエサにコメを与える。
家畜は文句言えませんから与えれば一定の需要は創れるでしょう。
しかし、膨大な税金というか公金を投入して輸入のエサに近い価格を実現してのことです。
これが長く続くことはありません。
数字が小さいうちは良いですが、大きくなれば確実に問題になるでしょう。
大潟村の米粉事業の話しに戻りますが、5年間の計画に対して目標の6%しか達成していないということです。
生産ありき、
生産設備ありき、
典型的なプロダクトアウトの発想
マーケットインの真逆
小生いつも云っていますが官主導の「官製マーケット」というものは消費者相手では成功しません。
日本の熾烈な競争の中で新製品を出して売れる確率なんてわずかなもの。
需要は創るもの
これは小生の座右の銘でもありますが、極めて難しいものでもあります。
大潟村はコメを作るために生まれたところ。
自由な販売活動するから成長するのであって補助金狙いでは人間成長しません。
これは難しい問題です。
しかし、乗り越えて行かねばなりません。
言えることは「官製マーケット」には乗らないことです。
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