金曜日のゴールデンタイムの放送ですからNHKの意志が伝わります。
(しかし、これからは放送局の都合でなく見る側の都合で番組を選ぶようになる)
戦後の農地改革以来の大改革と言われています。
中核農家を育てる。
4ha以上の農家(北海道は10ha以上)に集約する政策。
小さな農家や兼業農家などは集落営農(20ha以上)に参加させ集約を図るというものです。
補助や支援はそういうところに行うという。
もちろん自己責任で補助など受けない。自分で売るという生産者はそれでOKです。
番組では個人の努力で規模拡大してきた農家の「貸しはがし」についても紹介していた。こういう人が本当の農業経営者なのに・・・。
小生の意見は「集落営農」は人をダメにしてしまうと思う。
なぜなら、みんなで行うからです。集落という考えではみんなで行う共同体の意識として良いでしょう。
しかし経営となると「みんな」で行うわけにはいきません。
経理の一元化という発想がおかしい。
土地は単純な貸し借りで行えば良いと思うけど。
日本はご存知のように平地は少なく、中山間地なども多い。
農家数280万戸(?)位あるそうですが、専業は少ない。
規模拡大をして国際競争力をつけるというようなことを言っています。
たしかにそういう側面もあるでしょう。
小生の意見は「兼業農家」「兼業農業」こそが日本農業の特徴であり、特色だと思うのです。
農地を集約することと、集落社会、村社会のありようは異なると思うのです。
番組の中でも指摘している方がいました。
集落と営農とは意味が異なる。
集落とは人と暮らしであり、営農とは経済的な側面が強いのではないかと。
農村部の高齢化は今に始まったことではなくどんどん進んでいます。
耕作放棄地が増えたら大変だという。
確かに中山間地などは担い手は難しいでしょうね。
食糧自給率のことが必ず話題になります。
カロリーベースで40%程度であると。
牛、豚、鳥などを飼育するエサはほとんど輸入ですからそれを考慮すれば30%弱になるそうです。
一方、金額ベースでは70%になります。
この問題は更に深刻なことに発展している。
それは、地球温暖化による気候安全保障の問題になっているからです。
水不足、砂漠化の進行、大型ハリケーン、集中豪雨による被害など地球の各地で深刻な問題に発展してきています。
日本は国家も国民も安全保障のことについて鈍感ですね。
日本の技術が新しいエネルギー革命を起こし世界を引っ張ってほしい。
化石燃料をいかに減らすか。
ここに日本政府も資金を集中すべきでしょう。企業に対して積極的に支援すべきです。
世界から賞賛される企業を育て、ひいては日本という国家が尊敬される。
日本を、地球を救うのはひとつは「技術」であると思うのです。
それと、以前書きましたが「木を植える」ことでしょう。
20世紀初頭、世界の人口は15億人位であった。100年で60億人を突破。
大自然の法則を破壊しているのは人間なのだ。
ここ数十年で劇的に変化しているのは人口急増によるものでしょう。
今後100年で地球人口は95億人とも言われている。
気象庁 IPCC第三次報告書はこちら
参考ブログはこちら
食糧問題は教育問題にも直結。
だいだい「消費者」という言葉が悪い。消費者という言葉の響きが悪い。
世の中に純粋な消費者なんて存在しない。
農産物で言えば生産現場を知らなすぎる。
農産物を規格規格規格にしてしまったことが良くない。
いろいろな生産物があり、それを選ぶ目を養わなくてはならないと思うのであります。
そういう意味では全国に出来ている農産物直売所などはよい傾向だ。
規格外品を有効活用しましょう。
ジュースや漬物など加工することで活かすことができます。
番組のタイトルを見て思ったのです。
「誰が支える?あなたの食卓」
支えるのはあなた、あなた自身なのですよ。
別から見れば、自分、自分自身なのです。
食糧自給率のことを言うならば、国産品を選んで買うようにしましょう。
出来ることから行動しましょう。
(NHKは必ず再放送がありますから見過ごした人は番組表をチェックされるとよいと思います)
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