市川稔の米(マイ)情報

私の履歴書

日経新聞は裏面から読む人も多いそうだ。

私の履歴書は一ヶ月ごとに書く人が変わるので年12人。
だいたいが現役を退いた方で大企業の会長や大物と呼ばれる人かな。

その下の交遊抄はもう少し気楽な感じで同級生やご縁の深い人を紹介している。

2010年1月は、内閣総理大臣も務めた細川護煕さんです。

家柄、血統は天皇家は別格とすれば日本の中でもトップクラスでしょう。

小生は、熊本県知事時代にご縁がございました。

熊本の農政問題で、知事を囲むブレーンとして6名(たぶん)が集まり、熊本で会合をもっておりました。
空港に到着すると、県の黒塗りのクルマが待機していて送り迎えをしていただきました。偉くなったような錯覚をおこします(笑)

当選時は全国最年少の知事として活躍されていました。
それはそれはカッコよかった。

その時に浜野安宏さんとご一緒させていただいておりました。

もう20年以上前のことです。

小生の発案で実現した、熊本県産のコメを使用した冷凍米飯工場は空港のすぐ近くにあります。

細川護煕さんから直接伺った言葉ですごく印象に残っている文言があり、今でもそれは大切にしています。

それは、

物事は終わりを決めて望むこと

まだ、30代であった小生はその時はよく理解できていませんでした。
しかし、強烈に印象が残っているのです。

後からその意味が分かるようになりました。

人の一生など宇宙の森羅万象からみれば一瞬に過ぎない。
どんなことにも終わりがあるが、その中にいると永遠に続くような錯覚に落ち入る。

トップを極めた方は批判の対象になりますが、小生から言わせていただければ、すごい方だと思います。

権力にしがみつく人が多い中、一切を断ち切り次のステージに自分を持ってゆく。

そういう人生に羨望です。

今月の私の履歴書はとても興味深く読ませていただいている。

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