市川稔の米(マイ)情報

値下げから値上げへ

日銀は物価目標を2%アップとしている。

良い具合に来ていたが、ここに来て原油価格が値下がりを続けているので目算が狂ったそうだ。

原油は最近バレル100ドル突破していたがおよそ半分近くまで急激に値下がり。

でも、過去15年くらいのグラフ見るとかなり乱高下しているのが分かります。

バレル20ドルから瞬間的には140ドルという時もある。

研究論文


エネルギー依存度の高いロシアなど大変なことになっています。

日本では石油やガスなど天然資源が無いのでピン来ないのだ。

物価上げ目標にはマイナスでも日本経済にとって原油安はとてつもない利益をもたらす。

原発稼働出来ない電力会社は大赤字を続けている。

コストの一番は燃料費なのだ。

これが下がるのは恵みの雨というか潰れる寸前に助けられたようなもの。

電気代、家庭用も事業所用もどんどん値上がりしている。

来年春には北海道も九州も値上げ。


一般の生活にも大きな影響がある。


一方、円安は当分続きそうな気配。


円安で輸入品の調達価格が上がる。

食の世界でも極めて輸入品は多い。

小麦は毎年およそ500万トンも輸入しているのだ。



牛丼チェーン、レストランチェーン、居酒屋チェーン、産業給食、病院給食。

そういう業務用は極めて輸入品使う比率が高い。


アメリカ産牛肉自体の値上げもあり、円安が拍車を掛け、吉野家が使う牛の部位も倍くらいに値上がり。

牛丼並税込300円を17日から380円に値上げしましたが、原価上昇分を賄えるかどうかという数字らしい。



ここにきて、



値上げラッシュになると予想している



2014年はそういう意味で節目だったのではなかろうか?



2015年はある意味バブルも再燃。


超高級マンションが即日完売

とか、

2千万以上する高級車の売れ行きが良いとか



庶民感覚から理解出来ないことが起きています。


アメリカや中国とは比較にならないが、日本も格差が開いている。


ビンボーの方は変わらないので超金持ちが増えたということ。


お隣の韓国では10大財閥でGDPの75%を占めるのが問題になっている。

財閥オーナーはナッツ姫のような3代目に入って来ています。

階級が違う、いわゆる特権階級になってきている。

自らの努力と才覚で掴んだのではなく、生まれながらにしてその地位があるというもの。


日本の封建時代の殿様みたいなもの。


話しを戻すと、


2015年は値上げがキーワード。


値下げして集客していた企業や店が苦しくなる。


人件費上昇


人手不足


リクルート会社に支払う採用費ばかり増えて行く・・・


人がたくさん必要な事業はやりくりが大変になる

ヤマト運輸の社長が言ってました。

荷物1個あたりに掛かる人件費の割合を5年前の半分にすると。


そのために巨額の設備投資をして自動化を進めている。


小さな事業所の単価は大幅に値上げした。


巨大通販の荷物は数の力で超安値で受けている。



2015年は価格政策が企業の盛衰を左右するのではないか?


生産過剰のコメなどこういう動きとは真逆になっている。


相場値下がり分を税金で埋めるみたいなバカなことをやり続けているのだ。

(あ、これは生産面の話し。販売会社にはなにもありません。)



事業の盛衰は利益をコントロール出来るかどうか。


その大きな要因にプライス(価格)がある。


売上とは、


単価×数量


この法則は変わらないから。


価格政策をしっかり立ててそれを実行出来るかどうか。


2015年はそのあたりが勝負どころになる気がする。

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