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市川稔の米(マイ)情報

旅日記 その一

決まっていたのは、行き帰りの航空券といくつかの訪問先だけという旅から帰ってきました。

今日からしばらくその内容について感じたことを記録したいと思います。

まず

予定が決まっていない旅は新鮮で期待に満ちていました。

小生の旅の目的は、日本との違いを体験することであり、経営者として、新たな発想の仕入、あるいは新たな商売の「種」を考えることです。

そういう意味では大きな収穫がありました。

この写真は、ミュンヘンからイタリアのトレントという街に向かう列車の中から撮影したものです。

なにが違うか解りますか?

看板がないのです。

日本では田んぼの中に立て看板があったりするのが普通ですね。

そういうのは規制をしているのでしょう。

自然の風景を維持しています。

また、農業は直接支払い制度が機能していることがうかがえます。

ベネツィアで教授から聞いた話しでは、すべての商店は許可制というか登録制で、どういう商店がどのくらいが適正か、委員会のようなもので決めるようなことを云っていました。

当然のこととして、権限を与えれば「ヤミ」や「ウラ」が生まれますが、そのバランスでしょうね。

日本では、アメリカの圧力で大規模店舗の出店を過去いろいろなやり方はありますが大幅に緩和し認めてきました。

歴史ある中心市街地の空洞化という、街の崩壊に繋がるような現象が多々起きています。

中心商店街の努力不足ということもありますが、規制を緩和し過ぎたことも大きな原因ではないでしょうか?

日本人の苦手なもの、それは「街のグランドデザイン」ですね。

国の基本方針も必要ですが、各自治体で独自の規制をかけて、それぞれ特徴のある街をつくることに意欲を注いで欲しいものです。

今からでも遅くはありません。

日本独特の美しい街を創っていきたいものです。



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