赤ワインが健康にいい理由とは、なぜでしょう。
赤ワインの健康効果はポリフェノールにある。近年のワインブームもあり、これについては多くの人が知っていでしょう。
しかしポリフェノールならお茶にも含まれています。にもかかわらず、なぜ赤ワインばかりが注目を浴びるのでしょうか。
そもそもポリフェノールとはなんなのでしょうか。
こうした疑問に答えるのが、山梨大学大学院でポリフェノールの研究を行なう佐藤充克氏です。
たしかに緑茶にもポリフェノールが含まれています。
とはいっても赤ワインのポリフェノール含有量は実にその6倍。その差は歴然です。
ビールや日本酒などにもポリフェノールは含まれているが、こちらも赤ワインの比ではない。この圧倒的な含有量が、赤ワインが注目された理由のひとつです。
ポリフェノールとは植物が作りだす色素や苦みの成分であり、活性酸素による酸化から身を守ってくれます。
ポリフェノールには5000以上の種類があり、人の体に吸収しやすいものとそうでないものがあるが、赤ワインに含まれるポリフェノールは体内に吸収されやすい状態で存在しているため、効率よく取りこめます。
ポリフェノールの健康効果について特筆すべきなのは、強い抗酸化作用による心疾患、動脈硬化への効果です。
ポリフェノールの活性酸素を取り除く効果により、動脈硬化の原因となるLDL(悪玉)コレステロールの酸化が防がれるのです。
佐藤氏によると、抗酸化作用は赤ワインの熟成年数と関係し、およそ5年がピークだといいます。
ブドウの品種別にみると、カベルネ・ソーヴィニヨンがもっとも多くのポリフェノールを含んでいます。
美容効果にも期待できる日本酒とは、なんでしょうか。
最近では日本酒が美容に効果的だとされ、日本酒の成分を使った化粧品が数多く出回っています。
では一体、日本酒のどんな成分に効果が期待できるのでしょうか。
金沢で老舗酒蔵「福光屋」の店舗事業部責任者を務める若月佐恵子氏曰く、日本酒の美容効果はその豊富なアミノ酸に秘密があります。
他の酒類と比べても、日本酒に含まれるアミノ酸量は圧倒的です。
白ワインと比較すると、約10倍もの差がある。しかもバランスがとても良いです。
アミノ酸はコラーゲンや天然保湿因子の主成分など、肌には欠かせない「美肌の素」となる物質だ。日本酒を飲むのはもちろん、手や顔につけてもその美肌効果が実感できます。
日本酒の美肌効果を求めるのであれば、本醸造タイプではなく純米酒タイプが適しています。
純米酒とは、水と米と麹だけで造られたもののことです。
醸造アルコールを添加した本醸造タイプの酒と比べると、より多くのアミノ酸が含まれています。
ただし純米酒といってもいろいろなタイプがあります。
値段の高い純米大吟醸のほうがいいように思われるかもしれないが、「肌によい」という点では純米酒のほうが勝っています。
純米大吟醸は、製造過程で米を磨いて雑味を取り除きます。
しかしその「雑味」こそが美肌に必要なアミノ酸なのだ。よって米をあまり磨かず造る純米酒のほうが、美肌効果は高いのであります。
たとえば寝酒がそうだ。日本ではなんと48.3%もの男性が、寝酒を習慣にしているといいます。
寝酒には「睡眠を一時的に深くする」というメリットがあるが、一方で睡眠障害やうつ病を引き起こす危険性もあります。
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