前回の投稿で、パンクロック如きに「感銘を受けた」なんて仰々しい言葉遣いをしたことが、恥ずかしくなりました。
そこで、ちゃんとした英詩を読もうと思い、古書店で「ワーズワス詩集」[1]を調達しました。
ついでに向かいの大型本屋で、役に立つか分かりませんが、「オックスフォード現代英英辞典」[2]も購入しました(パンクロックの理解にも役立ちますし)。
家に帰って早速、"The Thorn"(茨)を読みました。全然理解できませんでしたが、とても恐ろしい気持ちになりました。
"an infant's grave"とか、"Oh misery!"とか、"that cruel father!"とか。この詩に救いは無いのですね。
パンクロックではありませんが、The Policeの"Can't stand losing you"程度で恐ろしく感じてしまう自分は、ヌルかったようです。
さて、前回に引き続き、四間飛車4五歩ポンへの対策を取り上げます。
前回の基本図から▲3七銀、△6四歩の交換を入れてから、▲8八角と打ってみます。
振飛車からの反撃の手順中、△4六歩に対して▲同銀右と取れるのがミソ。
でもこれは△1四歩という受けがあるんですよね・・・[3]。
▲3五歩、△同歩、▲2四歩、△同歩、▲3三角成、△同桂、▲2四飛に対して、△1三角の反撃があって・・・
▲2一飛成、△2二飛、▲1一竜、△2九飛成、▲1三竜、△2五桂となって・・・
銀取りなので▲4八銀とせざるを得ず、次に△3六歩で反撃が続く形となり(場合によっては△8六桂~△8七角の強襲もある)、銀損ながらも振飛車ペースでしょう。
これがあるので、前回は居飛車4八銀型を取り上げたのですが(△2五桂が銀取りにならない)、こちらは△4六歩の反撃への対応が難しい。
うーん、角打ちで一気に飛車先突破するのは諦めて、いつも通りに▲6六歩から駒組を継続しようと思います。
まぁでも、振飛車の△1四歩はぼんやりしているようでも反撃筋を秘めている訳で、こんな風に駒を捌けたら振飛車も楽しそうですね。
しかし、私が飛車を振ると、急戦長の将棋にもかかわらず居飛車が仕掛けを保留する場合に上手く対応できなくて・・・、私の四間飛車はファームに居ります。
【参考文献】
[1] 山内久明編、「対訳 ワーズワス詩集」、岩波文庫、赤218-2、1998年
[2]「オックスフォード現代英英辞典」、第10版、旺文社、2020年
[3] 山田道美将棋著作集、大修館書店、第一巻、pp.243、1980年