Rhodes 修理 完了

2023-07-06 02:13:16 | 音楽
4月末頃に、縁が有ってうちにやって来た『Rhodes Mark 1 Stage』。
ワンオーナーの個体で、そのオーナーさんから直接、私のところにやって来た。

当初、一見、綺麗そうに見えたが、実態はかなりのジャンク状態。

Rhodesを自分で修理するのは初めてだったので、構造の研究と把握、必要なパーツや工具の準備、と色々と大変だった。
日本で手に入らないと判断したパーツや素材は、アメリカや中国からお取り寄せ。

73鍵盤の内の24個の鍵盤のピックアップが断線していたり、重要なメインの回線が断線していたりと、ひとまずは電気的に復活させるのが優先だった。
その段階で、本当に復活させられるのかは不明だったが、トライしないことには、ただの置物になってしまう。

海外取り寄せの間に、可能な限り本体を分解して、金属パーツの錆落とし。
錆落としの液体に、大量の金属パーツを漬けた時の色や悪臭は、ほんとにトラウマになりそうなほどキツかった...。
液体だけでは完全に錆が落ちず、一個一個手作業で、2重、3重に磨く。
数百個有るバネやネジなどの金属パーツは、一個でも無くしてはいけないし、音域によるサイズの違いなども有り、全部分類しながら作業。
適当に分解したら、絶対にパーツが混ざってしまっていたが、事前に海外サイトで調べまくっていたので、事故は防げた。

ゴムやフェルトなどの劣化したパーツは、アメリカの専門ショップから取り寄せ。
オリジナルのRhodesの問題点から改良されたパーツなども在り、良さそうなのを注文。

そして、修理の最後の最後で、一本のタイン折れが発生...。
交換用のタインや、交換するための工具も即注文。

昨夜、必要なパーツの交換が全て終わり、続いて、一鍵盤ずつトーンバーの高さや角度の調整をし、チューニングを細かく調整。

やっと、修理が完了した。




欲を言えば、交換したいパーツはまだ有るが、それでも、充分、レコーディングに使えるくらいの状態まで復活したと思う。

ここで、一旦、修理作業は終了!

ギター用のエフェクターやアンプ・シミュレーターを接続して弾いてみたが、凄く心地よい。
もう、シンセやソフトウェア音源のRhodesには戻れない勢いだ...。

時には手や指、足を怪我して、ちょっと流血してみたり、悶絶してみたり...。
色々な犠牲を払いながら、気合いで何とか修理完了...。

早く録音か何かで、実戦デビューさせたいなぁ(´∀`)

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