インスタント音響屋

2019-08-31 23:32:13 | 音楽
高校時代の同級生から、某トーク・イベントを主催するので音響機材を貸して欲しいとの連絡が有り、自前のPAスピーカーなどを持ち込んだ。

スピーカーは『Electro-Voice』の「ELX200-15P」を2台で、加えて、ミキサーやマイクなど。

今回はトークだけで、音楽の演奏も無いので、マイクを2本準備しただけ。
あとは、BGMを流プレーヤーをミキサーに挿したくらい。


以前にも記事にした事が有るが、「ELX200-15P」には、設置状況や使用用途を設定する事で、スピーカーの鳴り方を変える事ができる。
使用用途の切り替えとしては、4種類のプリセット(Music、Live、Speech、Club)が有る。

今回はトークのみだったので、「Speech」設定にしようかとも考えたが、普通に「Music」設定のままにし、ミキサー側でマイクのEQで調整した。
スピーカー出力は1200Wが2台なので、20人くらいの空間では音量的に余裕過ぎるが、クリアで音飛びも凄く良かった。


音声をクリアにした要因の一つに、マイクもあげられる。

私は音響屋さんではないので、そんなにマイクは持っていない。

今回のトーク用に使えそうなのと言えば、楽器の録音用に持っていた『SHURE』の「SM57」くらい。
「SM57」は2本持っていたので、当初はそれを使おうかとも考えたが、ウインドスクリーンが付いていないので、トークにそのまま使うのは嫌だなぁと考えた。

そこで、安くて有名な『CLASSIC PRO』の「CM5S」を購入して持ち込むことにした。
1本は既に持っていたので、もう1本買い足して、2本。


事前に、「SM57」と「CM5S」の音質の違いをチェックした。
ウインドスクリーンの有無は一旦置いておく。

まず音量は「CM5S」はの方が大きい。
しかし、音量を揃えてみると、音の芯は「SM57」の方が有り、押し出し感は高い。
「CM5S」の方が高音域が良く出るので、余計にそう言う印象になる。

今回の様にトークだけに限って言えば、「CM5S」が抜けが良い。
もちろん、ミキサーでEQなどで微調整するが、そんなにいじらなくても全然大丈夫。
「CM5S」はハウリングし易いと言う人も居るが、使い方や調整次第だと思う。

ちなみに、「CM5S」の「S」はスイッチ付きのと言う事で、スイッチ無しの「CM5」も有る。
今回はトーク・イベントと言う事で、スイッチ付きを選択した。

イベント会場に、万が一、「CM5S」でトラブルが有ってはいけないので、一応、「SM57」も持ち込んでいたが、全くノー・トラブルだった。
ハウリングも全く無し。


実は、以前、ライブのリハーサルの現場で、マイクで進行していた舞台監督が「CM5S」は、「トークだけなら抜けが良いし、スイッチも付いてて便利。しかも1,000円くらいだから、もし壊れたらすぐ買い直せるが、全く壊れない!」と言っていた。
現場で酷使されても、なかなか壊れないと言うのは、凄く重要な事だ。

今日現在、「CM5S」は「SM57」の10分の1くらいの価格で買える。
しかも、今回の様な使用用途では凄く良い感じだった。

音の良し悪しと言うのは人それぞれ違うし、好みの問題ではあるが、必ずしも高い機材の方が音が良いと言う時代ではなくなった。
価格や利便性などの、バランスが良い物が残っていくのだろうと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿