尾張の不思議 （名古屋出張）

出張です。

今回は名古屋。
いたっきいが学生時代の4年間を過ごした地です。

学生の頃には名駅（名古屋人は名古屋駅を「めーえき」と呼ぶ）もいまのような
セントラルタワーズがあったわけではなく、中部空港もなく、リニモも走らず、
日本最大の田舎都市などと呼ばれていたのを聞いたことがありますが、それも
今は昔の物語。
最近、名古屋の経済が元気なのは、新聞などでもおなじみです。

万博に行ったときに訪れてから、はや半年。
名古屋がどう変化したか楽しみです。



さて。
いたっきいは社内での社員教育を担当しています。
出張の目的も、たいていは研修です。
今回もまたしかり。

今回は講師２名で一日かけて行うため、前日の夕方に同僚Ｙとともに名古屋に向
かいます。
この同僚Ｙ、いたっきいと同い年・独身の女性で、部署の中では最も若い部類に
入るのですが、自他ともに認める影のドンで周囲への影響力も強く、上長も彼女
を「お嬢様」と呼びひそかに恐れています。＜マジっす
ちなみに彼女は売約済みですｗ

そんなわけで前途多難な出張ですが、心配事はそればかりではありません。
今回はじめて取り入れる技法を用いた講義をするのです。
失敗しないよう、物理的な準備と事前の脳内リハーサルが欠かせないのです。
資料を名古屋の支店に送付せず持ち運んでいるのも、新幹線車内で一人ブツブツ
(＃￣З￣)とじっくりリハーサルをするためです。

　　
　　リハーサル中（ひつまぶし味噌カツ弁当）

名古屋入り前の準備としては上々。
一人リハーサルを一通りやってみて、なんとなく感覚をつかめました。

名古屋に着いてからの打ち合わせも順調。
同僚Ｙに彼氏の愚痴を聞かされ熱心に意見交換しました。
きっと明日は完成度の高い研修ができるでしょう。

しかし勉強熱心ないたっきいは、ホテルに帰っても準備に余念がありません。

　　
　　研修準備中（このシリーズは中部地方にしかない）

・・・こうして名古屋の夜はふけてゆくのでした。。。



翌朝。

ホテルで朝食をとり、同僚Ｙとロビーで合流。研修会場に向かいます。

午前中は同僚Ｙの持ち時間。
順調にカリキュラムを消化していき、無事に前半の講義を終えます。

昼食は、お互いの親睦を深めるため受講者とともにとりました。
受講しているグループのチーフ（チームリーダー）はいたっきいの同期、しかも
出身高校が同じで、お互い高校生の頃から知っています。

　　
　　親睦を深めているところ（ひつまぶし）

入社してから７年半。
かたや本社勤務、かたや現場の責任者とお互い接点はありませんでしたが、古く
からの友人のように播州弁で語りあえます。
話す内容は、今回の研修のこと、会社のこと。
かれもまたマジメな性格なのです。。。

　　
　　会社のことについて熱く語りあう（ニ杯目）

チームのメンバーも積極的に会話に加わり、昼食時であるにもかかわらず、さな
がら研修の延長のように熱い討議が続きます。

　　
　　さながら研修の延長のようなミーティング（三杯目）

休憩時間は一時間ですが、その時間もあっという間に過ぎていきます。
午後の講義をここでこのままはじめてしまおうか！という意見が出るくらい密度
の濃い有意義なランチミーティングになりました。

　　
　　有意義な時間を過ごしたことにご満悦の同僚Ｙ


午後の講義はいたっきいが担当します。
持ち時間は４時間半。
長丁場なぶん、進行管理がシビアですが、はじめたものを途中で降りるわけには
いきません。

途中でミスをしたものの、なんとかごまかし、無事終了！
時間もピッタリでした。(´Д⊂ オワッタヨ

同僚Ｙと本日の振り返りをすべく、研修会場を後にし、話のできるところに移動
します。

　　
　　反省会をするのに最適の場（本郷亭）

今回いたっきいがミスをしたのは、受講者が討議を進めやすくするための手助け、
いわゆるファシリテートのやり方に、勘違いしていたところがあったからです。
これに関してＹよりフィードバックを受け、次回への課題とします。

　　
　　本日のフィードバックを受ける（白湯ラーメン）


なにはともあれ、今回も無事に終わって何よりです。

実を言うと、今まで食事もまったくのどに通らないくらい
緊張していたのです。
この２日間ではじめて気を抜くことができました。(　;￣) =3 フゥー
さー。こころおきなく食べますよ～。

新幹線の時間まで余裕があるので、喫茶店で時間を潰すことにしました。
コーヒーを、と思いメニューを見ると、ヘンなものが目にとまりました。
その名もあずカプ

・・・なんじゃそりゃ？？？というわけでオーダー。

　　
　　あずき＋カプチーノ

・・・そうですか、そういうことでしたか。
でも、コレどうやって飲むんですか？

　　
　　やっぱり投入ですか？

ま、コーヒーもあずきも豆だし。
というわけで、投下。

　　
　　轟沈

さて気になるお味は・・・・あっ！思ったよりうまい！

カプチーノは、エスプレッソの苦味とミルクのまろやかさが同居するいたっきい
の好きな飲み物なのですが、これにほんのりと小豆の甘味が加わってさらにまろ
やかになっています。
砂糖を直接入れるよりも複雑な甘味になったこの飲み物、なるほど名古屋っぽい
センスです。

ちなみに最後はあずきの皮のようなものがカップの底に溜まります。

　　
　　見た目はあまりよろしくない

あと、小豆を投下した瞬間に生ぬるくなるので、熱いのが好みの方は別個に口
に入れたほうがいいかもしれません。
ところで。コレはじめて飲んだんですけど、あずカプはメジャーなんですか？





今回は忙しくてあまり名古屋を満喫できませんでしたが、最後に名古屋っぽい
ものに触れられて、「コレよコレ！この感じが名古屋だよ」と懐かしむことができ
ました。

ホント、名古屋のセンスは独特です。食べ物にしろナニにしろ。

こんなかわいくないものをマスコットにできるくらいズレたセンスなのです。
・・・ちょっとフツーのセンスでは考えられない。。。


しかも、名古屋の暴走はこれが最初じゃないんですよ。
いたっきいが知るだけでも、過去にこんなものがあります。

　　・1997年
　　　第6回全国精神薄弱者スポーツ大会（ゆうあいピック愛知・名古屋大会）
　　　のマスコット「コッコちゃん」

　　　　

　　・1994年
　　　第30回全国身体障害者スポーツ大会（ゆめぴっくあいち）
　　　のマスコット「シャッチー」

　　　　

　　・1989年
　　　約8億2600万円の赤字をだして終了した
　　　「名古屋デザイン博覧会」のマスコット「デポちゃん」

　　　
　　　どうツッコんでいいかわからない・・・


・・・デポちゃんにいたっては、もはやナニがいいたいのか分からない
レベルのデザインです。
マスコット選定の会議で、誰もツッコミいれなかったんでしょうか？
あまりにも言いたいことがいっぱいで、いったいどこから指摘していいか
わかりません。

しかも、このかわいくないデポちゃんのぬいぐるみも存在したというから
さらに驚きです。

・・・このぬいぐるみ、バランス以前の問題ですが、立ちません。
ゴロンと転がるだけです。
せいぜい枕代わりにできれば御の字でしょう。
てか、こんなもの誰か買ったのか？？？

ちなみにこのデポちゃん、知らない名古屋人はモグリです。
こんな調査結果もあるくらい、名古屋では有名キャラだったりします。。。




そんなトワイライトゾーンな名古屋。。。
もう大好き


しかし残念ながらその大好きな名古屋を去る時間が近づきました。

こちらにしか売っていないみそ煮込うどんとつけてみそかけてみそをコンビ
ニで買い、駅に向かって歩いｔなんじゃこりゃー！！




　　　　　（￣□￣；）！！

　　
　　こ、これは・・・・しゃちほこ？

・・・いや、まあ、、、これまでも名古屋人のデザインセンスは前衛的だとは
思っていましたが、これはまた形容しがたい。。。
くわえタバコで二足歩行する魚類は、はじめて見ました。

なんというか。。。
常識の範疇にとらわれていては、斬新な発想はできないな。
と思い知らされた気分です。

名古屋恐るべし！

今回の出張で、またもや名古屋の偉大さを感じました。。。


















　　こいつも、ぬいぐるみにだけは
　　してほしくないものです。